News

地元出身ドラ1として、DeNA森は「ポスト筒香」になれるのか

2021.08.21

地元出身ドラ1として、DeNA森は「ポスト筒香」になれるのか | 高校野球ドットコム
高校時代の森敬斗(桐蔭学園)

 8月19日、DeNAが阪神に勝利し後半戦初白星を挙げた。前半戦は最下位と低迷し後半戦も3連敗スタートと苦しんでいるが、ここから巻き返しを図っていきたいところだろう。

 その後半戦初勝利となった阪神戦で先制打を放ったのが、高卒2年目の森 敬斗だった。森は前半戦終了間際から一軍での出場が続いているが、後半戦は3試合で打率.385(13打数5安打)と好調。「2番・遊撃」の座をものにしつつある。

 そんな森は2019年ドラフト1位で指名され桐蔭学園高からDeNAへと入団した。DeNA(前身球団含む)が、地元神奈川県の高校出身者をドラフト1位で指名したのは、現在パイレーツでプレーする筒香 嘉智横浜高→2009年横浜1位)以来10年ぶりだった。

 さて、DeNA(前身球団含む)がこれまでに指名したドラフト1位選手で、神奈川県の高校出身者は誰がいるのだろうか。振り返ってみたい。

 最初に神奈川県の高校出身者をドラフト1位で指名したのは、川崎球場時代の1968年のことで野村 収平塚農→駒沢大→1968年大洋1位)だった。野村は大洋、ロッテ、日本ハム、再び大洋、そして阪神と渡り歩き通算579試合に登板した右腕。史上初めて12球団から勝ち星を挙げた投手としても知られている。

 本拠地が[stadium]横浜スタジアム[/stadium]になってから初めての指名は小桧山 雅仁桐蔭学園→慶応大→日本石油→1992年横浜1位)。そこから河原 隆一横浜商→関東学院大→1993年横浜1位)、紀田 彰一横浜→1994年横浜1位)と3年連続で神奈川県の高校出身者を指名。さらに1年空いて川村 丈夫厚木→立教大→日本石油→1996年横浜1位)を指名している。

 河原は通算271試合に登板、川村は368試合の登板で71勝を挙げた。一方で小桧山と紀田はドラフト1位指名選手として十分な成績を残すことができなかった。とくに紀田は一軍出場がわずか6試合にとどまっている。

 川村から13年の時を経て指名したのが筒香 嘉智横浜高→2009年横浜1位)だった。筒香は3年目にレギュラーに定着すると、4年目は故障で23試合の出場にとどまるも以降は主力として活躍。2016年には44本塁打、110打点で二冠王にも輝いた。

 森は筒香と打者としてのタイプは違うが、神奈川県の高校出身者としてチームの中心選手になることができるだろうか。今後のプレーにも注目したい。

<神奈川県の高校出身のDeNAのドラフト1位選手>
※前身球団含む

野村 収平塚農→駒沢大→1968年大洋1位)
小桧山 雅仁桐蔭学園→慶応大→日本石油→1992年横浜1位)
河原 隆一横浜商→関東学院大→1993年横浜1位)
紀田 彰一横浜→1994年横浜1位)
川村 丈夫厚木→立教大→日本石油→1996年横浜1位)
筒香 嘉智横浜→2009年横浜1位)
森 敬斗桐蔭学園→2019年DeNA1位)

(記事:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.26

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.25

昨夏甲子園16強・北海の卒業生進路紹介!元巨人外野手の息子らが中央大、147キロ右腕は社会人へ

2024.06.26

【岩手】27日に抽選会!春6連覇の花巻東と、春準V・盛岡大附の「2強」が軸<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.26

低反発バットなど関係ない!“飛距離モンスター”マーティン・キャメロン(東海大札幌) に大爆発の予感!

2024.06.26

【山形】27日に抽選会!県内10連勝の鶴岡東が中心、日大山形が対抗馬<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.26

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】