News

オリックス山本が史上8人目の快挙「投手5冠」、さらにトップの数字も

2021.10.26

オリックス山本が史上8人目の快挙「投手5冠」、さらにトップの数字も | 高校野球ドットコム
オリックス・山本 由伸(都城出身)

 オリックスの山本 由伸投手(都城高出身)が、プロ野球史上8人目の「投手5冠」をほぼ手中にした。25日今季最終戦の楽天戦に先発して4安打完封。球団新の15連勝で今季18勝目をマークした。

 最終成績は、26試合に登板し、18勝(5敗)、防御率1.39、206奪三振、勝率.783を収めた。

 なんと「最多勝」「最優秀防御率」「最多奪三振」「勝率第一位」の投手部門の4つのタイトルを確実にし、さらに、完封数もトップの4試合。「投手5冠の」偉業は、これまで7人しか達成していない。

 1937年 沢村 栄治(巨人)24勝 防御率0.81 勝率.857 196奪三振 7完封
 1938年 スタルヒン(巨人)19勝 防御率1.05 勝率.905 146奪三振 7完封
 1943年 藤本 英雄(巨人)34勝 防御率0.73 勝率.756 253奪三振 19完封
 1954年 杉下 茂(中日)32勝 防御率1.39 勝率.727 273奪三振 7完封
 1959年 杉浦 忠(南海)38勝 防御率1.41 勝率.905 336奪三振 9完封
 1981年 江川 卓(巨人)20勝 防御率2.29 勝率.769 221奪三振 7完封
 2006年 斉藤 和巳(ダイエー)18勝 防御率1.75 勝率.783 205奪三振 5完封
 2021年 山本 由伸(オリックス)18勝 防御率1.39 勝率.783 206奪三振 4完封

 実は、山本のリーグNO・1の数字は、ここだけで終わらない。投球回数193回3分の2、完投6もリーグトップの数字だ。100球をメドに降板する先発投手がトレンドになっているなか、中6日のローテーションをほぼ守り通し、すべてにおいて先発投手としてのトップの成績。上記の5部門と合わせて「投手7冠」に輝くことが決定的だ。

 近年、防御率のタイトルを1.50以下で獲得したのは楽天の田中 将大駒大苫小牧出身)が2013年にマークした1.27以来。18勝以上となると、同じく2013年の楽天田中の27勝以来となる。その後、メジャーを経験している楽天田中とこの日投げ合って、勝利したことを思えば、時代の節目を感じてしまう。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.24

夏の滋賀を盛り上げる23人の逸材を紹介!近畿屈指の大型遊撃手・岩井(滋賀学園)、名門・近江の大エース西山など投打に人材揃い

2024.06.24

秋田の組み合わせ決まる!明桜が初戦からいきなり金足農と対戦、初戦から秋春の王者対決【2024夏の甲子園】

2024.06.24

昨夏甲子園出場の文星芸大附の卒業生進路紹介!主力は上武大、国士舘大、東京農業大へ進学!

2024.06.24

【北北海道】北見支部では北見工が33得点の圧勝でコールド発進【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.19

夏の兵庫大会のヒーロー候補21人!報徳学園・今朝丸、神戸弘陵・村上の「151キロ右腕二人」が筆頭格!投打にタレント揃いの東洋大姫路にも注目

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】