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プロ5年目以内の若手が躍動する「日本一頂上決戦」

2021.11.14

プロ5年目以内の若手が躍動する「日本一頂上決戦」 | 高校野球ドットコム
奥川恭伸・宮城大弥

 2021年の日本シリーズは、セ・リーグのヤクルトと、パ・リーグのオリックスの対決となった。ともに2年連続最下位と近年は低迷していた球団だったが、今年は飛躍的にチーム成績が上がり、リーグ優勝、そしてクライマックスシリーズ(CS)での接戦をものにして勝ち上がった。

 両チームのスタメン、主な投手陣を見ると、やはり5年以内にドラフトで指名した選手が続々と主力となって花開いたのが分かる。

16年 オリックス山本由伸都城、4位)
        山﨑颯一郎敦賀気比★、6位)
17年 ヤクルト 塩見泰隆武相、4位)
        村上宗隆九州学院★、1位)
        金久保優斗東海大市原望洋★、5位)
   オリックス福田周平広陵★、3位)
        田嶋大樹佐野日大★、1位)
18年 ヤクルト 清水昇帝京、1位)
   オリックス太田椋天理★、1位)
        富山凌雅九州国際大付★、4位)
19年 ヤクルト 奥川恭伸星稜★、1位)
   オリックス宮城大弥興南★、1位)
        紅林弘太郎駿河総合、2位)
(★は甲子園経験有り)

 16年ドラフトは田中 正義投手(創価ー創価大ーソフトバンク)に5球団、柳 裕也投手(横浜ー明治大ー中日)に2球団が1位指名して話題となった。オリックス4位右腕は、今季歴史的快挙の「5冠」投手に成長した。

 17年ドラフトは、いわゆる「清宮世代」の高校生の年だった。清宮 幸太郎内野手(早稲田実ー日本ハム)に7球団、中村 奨成捕手(広陵ー広島)に2球団が1位指名。田嶋 大樹も2球団が1位指名で競合した。今季本塁打王のヤクルト村上は清宮の「外れ1位」。4位以下だった塩見、金久保は投打でチームを支えている。

 18年ドラフトは「黄金世代」とも言われ、ロッテ藤原 恭大、中日根尾 昂(ともに大阪桐蔭)、広島小園海斗報徳学園)の高校生が1位で競合。ヤクルト清水を始め上位指名選手は主力選手として活躍を始めている。

 そして19年ドラフトは両方の現チームにとって欠かせないドラフトになったのは有名だ。

 20年ドラフト指名選手はこのCSでは登録されなかったが、オリックスには来田 涼斗明石商)が一軍デビューを果たし、ヤクルトでは元山 飛優佐久長聖ー東北福祉大)が97試合も出場した。来季以降の飛躍が期待できそうだ。

 これからのNPBを背負って立つような若い選手が多い日本シリーズになりそうで、楽しみでしょうがない。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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