九州国際大付(九州地区代表)4戦6発43得点の打撃陣をひっさげ、初の明治神宮で暴れまくる
九州地区代表:九州国際大付(福岡)初出場
黒田義信、佐倉侠史朗、野田海人、香西一希
チームデータ
代表決定までの経過
試合日 | 試合 | 得点 | 失点 | 対戦校 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|
11月12日 | 九州大会 決勝 | 12 | 6 | 鹿児島大島 | 〇 |
11月11日 | 九州大会 準決勝 | 12 | 2 | 長崎日大 | 〇 |
11月9日 | 九州大会 準々決勝 | 13 | 0 | 明豊 | 〇 |
11月7日 | 九州大会 1回戦 | 6 | 4 | 鹿児島城西 | 〇 |
10月24日 | 福岡県大会 決勝 | 13 | 1 | 福岡第一 | 〇 |
10月23日 | 福岡県大会 準決勝 | 9 | 2 | 自由ケ丘 | 〇 |
10月17日 | 福岡県大会 準々決勝 | 9 | 1 | 福岡 | 〇 |
10月9日 | 福岡県大会 5回戦 | 13 | 3 | 東筑 | 〇 |
10月7日 | 福岡県大会 4回戦 | 20 | 0 | 鞍手 | 〇 |
9月30日 | 福岡県大会 3回戦 | 4 | 0 | 希望が丘 | 〇 |
9月20日 | 福岡県大会 2回戦 | 5 | 0 | 北九州市立 | 〇 |
登録選手 ※秋季九州大会より
背番号 | 氏名 | 学年 | ポジション | 投 | 打 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 香西 一希 | 2 | 投手 | 左 | 左 |
2 | 野田 海人 | 2 | 捕手・投手 | 右 | 右 |
3 | 佐倉 俠史朗 | 1 | 一塁 | 右 | 左 |
4 | 白井 賢太郎 | 1 | 二塁 | 右 | 右 |
5 | 浅嶋 大和 | 1 | 三塁 | 右 | 右 |
6 | 尾﨑 悠斗 | 2 | 遊撃 | 右 | 右 |
7 | 大島 諄士 | 2 | 左翼 | 右 | 右 |
8 | 黒田 義信 | 2 | 中堅 | 右 | 左 |
9 | 中上 息吹 | 2 | 右翼 | 左 | 左 |
10 | 毛利 和暖 | 2 | 捕手・内野手 | 右 | 右 |
11 | 秋元 旺祐 | 2 | 投手 | 右 | 右 |
12 | 佐藤 謙蔵 | 2 | 捕手 | 右 | 左 |
13 | 小田原 義 | 2 | 外野手 | 右 | 右 |
14 | 隠塚 悠 | 1 | 内野手 | 右 | 右 |
15 | 落合 真洋 | 2 | 外野手 | 右 | 左 |
16 | 中村 友亮 | 1 | 内野手 | 右 | 右 |
17 | 山口 修平 | 1 | 外野手 | 右 | 左 |
18 | 木塚 凪咲 | 1 | 投手 | 右 | 右 |
19 | 高尾 靖 | 1 | 捕手 | 右 | 右 |
20 | 石橋 央祐 | 2 | 内野手 | 右 | 右 |
チーム紹介
4番・九州国際大付・佐倉侠史朗
福岡大会で誇った打撃力は、九州でも他を圧倒した。九州国際大付(福岡)が3度目の九州地区大会優勝を果たした。春は2度、九州チャンピオンになったが、初めて秋を制して明治神宮大会へ初出場する。
九州大会4試合、すべて2ケタ安打で勝ち上がった。初戦の鹿児島城西戦で11安打6得点、勝てばセンバツが当確となる明豊(大分)戦では10安打13得点。準決勝の長崎日大戦で14安打12得点。そして決勝の鹿児島大島(鹿児島)戦では15安打12得点と、4戦6発とにかく打撃力が光った。
特徴はどこからでも点が入る打線。1番から9番までほぼ固定されており、全選手が打点をマークした。また、代打出場の小田原 義(2年)、6番打者の白井 賢太郎(1年)が満塁弾を放つなど、中軸だけでない選手層の厚さも売りだ。
もちろん、打線の中軸は恐ろしい。1番黒田 義信(2年)は昨年チームでは4番打者で、今大会打率5割を超え、出塁率も7割と1番としての役割は十分。2番中上 息吹(2年)も打率5割を超え、3番大島 諄士(2年)も4割を超えている。
そして4番には、1年生ながら183センチ、106キロの佐倉 俠史朗が座って、明豊戦の満塁弾を含め2本塁打をマークした。軽くスイングしただけで、スタンドにもっていくパワーは、東北大会を制した花巻東(岩手)の高校通算47本男、佐々木 麟太郎(1年)と遜色ないだろう。
5番には昨年からマスクを被り、今年から主将として、また投手としても活躍する野田 海人(2年)がいる。スタメン選手で打率4割を超えているのが5人と、九州では「敵なし」の打撃陣。全国の舞台で花開かせるか。
【投手陣】
エース香西 一希(2年)と捕手でもある野田 海人(2年)が軸になる。エース香西は、技巧派左腕で、直球は130キロ台後半ながら、コントロールもよく、変化球の精度も完成されつつある。元西武のスカウトでもあった楠城徹監督も「コントロールがいいし、安定している。九州国際大付の1番を付けさせるにふさわしい」と胸を張る。
野田は九州大会で自己最速146キロをマークした右の速球派。切れのいいスライダーとスプリットも武器に三振が取れるタイプだ。
防御率は香西が2.76、野田が1.64。大会4試合で守備陣はノーエラーだったが、テンポのいい制球力の高い2人の投球が生んだ好循環だったかもしれない。
(文・浦田 由紀夫)