試合レポート

浦和学院vs城西大川越

2022.07.17

宮城万全。優勝候補筆頭・浦和学院6回コールドで4回戦へ!!

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 <第104回全国高校野球選手権埼玉大会:浦和学院10-0城西大川越>◇16日◇3回戦◇県営大宮

 王者・浦和学院がその強さを存分に発揮した。

 県営大宮球場の第1試合は、優勝候補筆頭Aシード・浦和学院と前の試合で1イニング13点を奪うなど勢いに乗る城西大川越との一戦である。

 まずスタメンだが、浦和学院は不動のスタメン、一方の城西大川越、前の試合からの変更点は8番に長谷川 裕樹(3年)が入る。

 先発は浦和学院宮城 誇南(3年)が今大会初登板、一方の城西大川越櫻井 蓮(3年)と両エース左腕が登板し試合が始まる。

 試合は浦和学院打線が序盤から城西大川越・櫻井に襲いかかる。

 2回裏、この回先頭の高山 維月(3年)が四球で出塁すると、1死後7番・大勝 朱恩(3年)の一塁ゴロが強襲ヒットとなり1死一、二塁とする。続く宮城が中前適時打を放ちまず1点、9番・大内 碧真(3年)が左翼線へ適時二塁打を放つと、続く小林 聖周(2年)が左前2点適時打を放ち4対0とする。

 浦和学院の攻撃はこれで終わらない。さらに、1死二塁から2番・伊丹 一博(3年)が左翼席へ2ラン本塁打を放つと、続く金田 優太(3年)が一塁線を破る二塁打を放ち再度チャンスメイクする。2死後、5番・高山が右中間フェンス直撃の適時二塁打を放つなど、浦和学院がこの回一挙7点を奪う猛攻を見せ、早くも試合の大勢は決した。

 浦和学院は4回裏にも1死二、三塁と内野ゴロで1点を追加すると、5回裏にもこの回先頭・大内の四球を足がかりとし、伊丹の犠飛で1点を追加する。

 6回裏にも相手エラーを足がかりとし、1死三塁から最後は代打・森 塁(3年)が右前適時打を放った浦和学院、10点差をつけ勝負あり。

 投げては浦和学院・先発の宮城が3イニングで7奪三振を奪う好投を披露すると、その後は月野 龍(2年)、浅田 康成(3年)、左腕・伊藤 充輝(2年)とつなぎ、被安打1の無失点リレーで切り抜ける。

 結局、6回コールドで浦和学院城西大川越に勝利し4回戦へ駒を進めた。

 まずは城西大川越だが、打線は今大会勢いに乗っていたが、この日は浦和学院・宮城の前にやや高めの球を振らされてしまった。エース櫻井は腰の痛みに耐えながら今大会良く投げた。課題の立ち上がりもこの日はうまくいった。ただ、2回は先頭打者に四球を与え、1死後、9番・大勝の一塁ゴロは強い打球であったが、一塁手がファンブルし(記録は強襲ヒット)、その後5連打を浴びるなど大量失点を喫した。強豪校を相手にすると一つのエラーが命取りになることを、この日痛感したのではなかろうか。

 一方の浦和学院だが、
「夏はコントロール。速くなった直球を制御できるようになったのはつい最近のこと。バランスが崩れている部分があって思うようなピッチングができない状況で大会を迎えたが、大会中も練習で投げ込んで感覚をつかみ、良くなった。あとは立ち上がりだけ」(宮城)
と言うように、宮城が間に合ったことは今後の展開を考えても非常に大きい。打線は現状伊丹が2試合連発と好調、クリーンアップは本調子ではないが、それでも満遍なく長打や集中打が出てこの日も2回に7点を奪った。投手陣も前の試合同様に月野、伊藤の2年生コンビが登板し着々とキャリアを積んでおり磐石の布陣だ。小田部や三井がメンバーから外れていることを考えても、メンバー入りへ普段からいかにレベルの高い戦いをしているかがわかる。王者・浦和学院がまた一つ甲子園へ向け歩みを進めた。

(取材=南 英博

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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