試合レポート

佼成学園vs大森学園

2022.10.15

佼成学園が大森学園を振り切ってベスト16

佼成学園vs大森学園 | 高校野球ドットコム
先発で好投した石井碧海(佼成学園)

<秋季高校野球東京都大会:佼成学園9-1大森学園>◇15日◇2回戦◇市営市川

 勝てばベスト16が決まるこの試合。秋季大会ではここまで強打を見せている大森学園と、甲子園出場経験がある佼成学園がぶつかった。中盤まで拮抗したこの試合は終盤の差で勝負が決まった。

 ともに先発は左腕だが、タイプはそれぞれ異なった。大森学園の先発は籾山寛大投手(2年)。180センチの長身から投げる真っすぐはコントロールも良く、まとまっていた。

 対する佼成学園の先発は石井碧海投手(2年)。こちらは変化球を主体にし、テンポの良い投球で相手打者のタイミングをずらしていた。

 3回まで両投手ともに走者を1人しか出さないピッチングで相手を寄せ付けなかった。

 試合が動いたのは4回。佼成学園の3番・涌嶋陽太内野手(2年)が二塁打を放つと、相手のエラーがあり先制に成功する。また6回にも5番・内島獅王外野手(1年)が適時打を放ち1点を追加。2対0とリードする。

 何とか追いつきたい大森学園は6回、先頭の1番・木下蘭亜内野手(2年)が内野安打と盗塁でチャンスを作ると、3番・岩本凰楽外野手(2年)の適時打で1点を返し、なおも満塁と攻めたが、6番・荒川圭吾外野手(1年)が三振。そして走塁ミスも起こり絶好の同点のチャンスを逃してしまう。

 8回にも、大森学園はチャンスを作るも石井投手が踏ん張り、ここぞでの一打が出なかった。

 対照的に佼成学園は8、9回だけで7点を追加し、9対1で佼成学園が勝利した。

 大森学園の石黒監督は「相手の粘り、守備は素晴らしかった。こちらのミスがとても痛かった」と走塁、守備でのミスを悔やんだ。

 先発完投した佼成学園・石井は「終盤は疲れがあった。前回の反省を生かし、自分でも考えて投球した」と胸を張った。モデルは巨人・石田隼都投手(東海大相模出身)。間や力の入れ方を参考にし、粘り強く投球ができたという。藤田監督も終盤のピンチを抑えた石井を誉めていた。

 次戦は優勝候補の東海大菅生。「思い切って、全開で戦う。昇り調子で良くなっている」と藤田監督は意気込んでいた。

(記事=編集部

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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