手探りな中でも規格外の平均球速をたたき出した佐々木朗希
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2019年のドラフト1位・佐々木朗希(大船渡高出身)
11月10日、侍ジャパンはオーストラリアと国際試合を行い、9対0で圧勝。ロッテ・佐々木 朗希投手(大船渡出身)は先発4回無失点の好投を見せた。
結果だけでは、さすがとは思うが、佐々木朗に求められるハードルは高い。内容も求められるが、絶好調時の姿ではないように感じられた。
直球は安定して155キロ〜159キロを出し、この試合の平均球速は156.37キロ。最も遅くても154キロと規格外の球速だった。
ただ、フォークが抜け気味で、投球を成り立たせるのに苦労していた。140キロ前後のスライダーも悪くはなかったが、国際球の対応に苦労している感じがあり、手探りな感じがあった。
来年3月予定のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表に選ばれれば、とてつもない注目をされるのは間違いない。国際球に慣れ、フォークも投げ分けがしっかりできるか。さらに選ばれた場合の運用なども課題となりそうだ。
佐々木朗の平均球速 156.37キロ 最速159キロ 最遅154キロ
1回 最速159キロ 平均球速157.33キロ
2回 最速158キロ 平均球速155.42キロ
3回 最速157キロ 平均球速156.4キロ
4回 最速159キロ 平均球速156キロ
高校時代、岩手大会の試合での準決勝の最速が155キロ、平均球速147.98キロと、ややスピードが出にくい手元のスピードガンだったとはいえ、高校時代から突出していた。
あれからプロ3年で、MLBの速球投手とひけを取らない平均球速をたたき出すまでになった。NPBでもトップレベルの実績、奪三振率をたたき出したのもうかがえる。