帝京第五は6度目チャレンジで夏頂点、春は松山商が17年ぶりに頂点<愛媛>
西岡 龍樹
高校野球のイベントが終了し、2022年も終わろうとしている。今年も全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの今年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。
愛媛の夏の頂点をつかんだのは帝京五だった。センバツでの出場はあるが、夏の出場はなかった同校。6度目の決勝進出でようやく頂点をつかんだ。甲子園ではコロナ集団感染のアクシデントがあるなど力を出し切れなかった面もあるが、歴史に1ページを刻んだ年でもあった。
その夏の予選では、愛媛吉田が59年ぶりの8強という成績を収めた。3年生はわずか4人で、1、2年生が多いチームながら、快進撃を続けた。来年の夏も期待がもてそうだ。
春季大会では伝統校の松山商が17年ぶりに頂点に立った。古豪らしく、先制されても粘り強く戦って中盤、終盤で逆転勝ちするなど、勝負強さ復活の兆しを見せた。四国全体でも「四国4商」と呼ばれる、高松商、徳島商、高知商とともに、復活の流れもある。秋季大会では8強に進んだ松山商。来年の完全復活劇は実現するのだろうか。
▽2022年愛媛県代表の甲子園成績
★センバツ 出場なし
★夏甲子園
帝京五 初戦敗退
2回戦●4-14 九州学院(熊本)
▽愛媛県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 松山商
準優勝 松山聖陵
4強 西条
松山学院
8強 愛媛小松
今治工
宇和島東
済美