News

アスリートを支える果物

2023.05.16

アスリートを支える果物 | 高校野球ドットコム
果物は一日2つを目安に毎日食べるようにしよう

 日頃からハードに練習をしている選手の皆さんは、コンディションを整えるための「休養」や「栄養」の大切さは毎日身をもって実感しているのではないでしょうか。休養が不足すると体の調子が上がらないと感じることがあるでしょうし、栄養が不足すると試合の後半にバテてしまったり、精彩を欠くプレーが見られたりするかもしれません。練習やトレーニング同様、休養、栄養のバランスが整ってこそ、より良いコンディションを保つことができます。

 栄養面では体のもととなるタンパク質や、体を動かすエネルギー源として大切な糖質(炭水化物)はその重要性が広く知られるようになってきましたが、体の調子を整えるためのミネラル分、ビタミンについてはまだまだ不足しがちではないでしょうか。「お肉は大好き」でも、付け合わせの野菜には手をつけない、果物をとるのは補食のバナナだけ…という選手もいると思います。特に果物は「食後」「デザート」といった印象が強いため、意識して食べようと思わない限り、食べる機会が極端に少ないかもしれませんね。

 果物の良い点は火を通さずフレッシュな状態で食べられるものが多く、加熱によって壊れやすいビタミンCなどをとりやすいということや、エネルギー源である糖質(=主に果糖)も一緒にとることができるという点です。また果物の中には抗酸化物質であるポリフェノールを多く含むものもあり、疲労回復をうながし、抗炎症作用によって筋肉痛を和らげることが期待できます。農林水産省「食事バランスガイド」によると、1日200gの果物を摂ること(果物2つ分)が推奨されています。みかんやバナナなど比較的小さい果物は「1個=1つ分」、りんご、梨、桃、ぶどうなど比較的大きい果物は「1個=2つ分」として数えます。果物を1日200gとるために、手軽にできそうなものをいくつか挙げてみましょう。

《果物2つ分》

・朝食と練習前の補食としてバナナをそれぞれ1本ずつ食べる
・自宅からミカンを2個持参し、お昼のお弁当時間と、練習前後の補食として食べる
・リンゴ1個を持参し、練習前の補食として丸かじりする
・朝食と夕食時にブドウを半分ずつ食べる、イチゴであれば7個ずつ(大きさにもよる)食べる

 この他にも朝食にタンパク質を多く含むギリシャヨーグルトにカットした果物(キウイ、バナナ、りんご)、はちみつなどをあわせて食べるとタンパク質とともにビタミン・ミネラル・糖質もとることができます。皮をむく手間が少ないものを中心に挙げてみましたが、「これならできそう」というものがあれば、ぜひ今日から実践してみましょう。またそれぞれの果物によっても含まれている栄養素は変わりますので、季節に合わせてさまざまな果物をとるように心がけましょう。

参考PDF)農林水産省「食事バランスガイド」

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.25

昨夏甲子園16強・北海の卒業生進路紹介!元巨人外野手の息子らが中央大、147キロ右腕は社会人へ

2024.06.25

【南北海道】函館支部では第3シードの函館西と函館大有斗が初戦に挑む【2024夏の甲子園】

2024.06.25

【南北海道】室蘭支部では、第2シード苫小牧工が代表決定戦進出を狙う【2024夏の甲子園】

2024.06.25

【滋賀】組み合わせ決まる!近江がいきなり彦根東と対戦<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.25

【南北海道】小樽支部予選が26日に開幕!8年連続代表校の北照が登場【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.21

沖縄大会が22日開幕!八重山商工、宮古、小禄が登場、開幕戦での白星一番乗りは?【2024夏の甲子園】

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】