試合レポート

木更津総合VS若松

2023.07.12


木更津総合が初戦を12安打11得点で大勝!先発の千葉は安定の投球で勝利を呼ぶ

〈第105回全国高校野球選手権千葉大会:木更津総合11ー1若松(5回コールド)〉♢12日♢2回戦♢ZOZOマリンスタジアム

木更津総合の先発は千葉 雄斗投手(2年)、若松は安藤 翔大投手(2年)と、両チーム2年生投手で試合が始まる。

木更津総合の千葉は立ち上がり安打を許すも、羽根 徹平捕手(2年)が盗塁を刺し初回は3人で切り抜ける。

 1回の攻撃は相手先発を攻略し3得点をする。木更津総合の五島監督は「(球の)緩い投手だったので引っ張ってしまうと相手の意のままになってしまうため、センターに打つよ うに指示した」というように、緩い球を引っ掛けてゴロを打った打者はなく、木更津総合の打撃力の高さ、対応力に驚いた。

 さらに2回にも2点、3回には打者10人の攻撃で6点を奪った。この試合で3打点をたたき出し、4打数3安打を放った1番・朝倉 暖内野手(3年)は「センター返しの指示のなか、打ち急がないで自分のタイミング、スイングで打てました」と振り返った。五島監督は「朝倉はタイミングが取るのかあまり上手くないため関東大会以降バスターで打つよう指示したら、それが上手くハマってくれた」と春よりタイミングの取り方や無駄な動きがなくなったのが見て取れた。

 先発の千葉は前日(11日)の午後の練習前にこの日の先発を告げられたという。千葉は「昨日(11日)の練習で25球を投げしっかり調整でき、試合前の投球練習でも手応えありました」と昨日(11日)の練習での投球で直球を15球、変化球を10球投げた調整に納得していた。

 千葉は130キロ台中盤から後半の球をコーナーに投げ、3回に1点を奪われるものの、4回まで丁寧な投球が目立った。

 3回の失点の場面には「代打に2球目のストレートを打たれてしまいました。入りが大事な場面で簡単に行き過ぎてしまいました」と反省仕切り。それに対して五島監督は「気持ちよく投げていたから何も言わなかった。でも、自分自身でその部分に気づいて反省できているのは今後の成長に期待できる」と目の前の千葉の成長に微笑んだ。

 次の対戦は市川東市川南の勝者と15日に対戦予定だ。木更津総合の豊富な投手陣の誰が先発になるのか楽しみだ。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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