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史上69人目の快挙を成し遂げた柳田悠岐 球団トップの成績を残すことは出来るのか

2023.07.07


柳田悠岐(ソフトバンク)

6月28日、柳田 悠岐(ソフトバンク)が通算250本塁打を達成した。NPBでは史上69人目、ソフトバンク(前身含む)では6人目の快挙となった。

球団の本塁打記録を見ると、トップは野村克也の645本。王貞治に次ぐ歴代2位の657本塁打を放っているがその98.2%を前身の南海で記録している。

野村に続くのが不惑の大砲とも呼ばれた門田 博光。王、野村に次ぐ567本塁打を放ったスラッガーだが、そのうち503本を南海(478本)とダイエー(25本)で記録した。

平成の三冠王松中 信彦が352本、侍ジャパンの監督も務めた小久保 裕紀が319本、現在は巨人でプレーする松田 宣浩が301本で続いている。

現在柳田は34歳で今年10月に35歳となる。超人的な打撃を見せているとはいえ、ここから250本以上を積み上げ500本の大台に乗せることは不可能に近い。松田の301本、そして小久保の319本、松中の352本を目指すのが現実的なラインだろう。

その他、安打や打点などの球団記録を見ても野村や門田の名前が上位にあり、柳田が球団記録を更新するのは非常に難しい。

たとえば柳田は現在1451安打、806打点だが、球団記録保持者の野村は2813安打、1940打点とはるか先。いずれも2位の門田も2317安打、1494打点となっている。かつての大打者たちを脅かすことはできなさそうだ。

一方で通算打率.314は球団トップ(2500打数以上)となっている。球団2位の城島 健司は打率.299となっており、3割に届いておらず差は大きい。

本塁打や安打、打点と違い打率は変動するが、球団トップを保持したまま、最後まで突っ走ることができるだろうか。

<ソフトバンク球団記録>
※前身球団含む

<本塁打>
645本 野村 克也
503本 門田 博光
352本 松中 信彦

250本 柳田 悠岐

<打点>
1940打点 野村 克也
1494打点 門田 博光
1168打点 松中 信彦

806打点 柳田 悠岐

<安打>
2813安打 野村 克也
2317安打 門田 博光
2157安打 広瀬 叔功

1451安打 柳田 悠岐

<打率>
打率.314 柳田 悠岐
打率.299 城島 健司
打率.296 松中 信彦
※2023年6月28日終了時点

(記事=勝田 聡)

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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