試合レポート

大和広陵vs橿原

2023.07.11


大和広陵が春のリベンジ!シード校の橿原に7回コールド勝ち

<第105回全国高校野球選手権奈良大会:大和広陵8-1橿原(7回コールド)>◇10日◇2回戦◇佐藤薬品スタジアム

大和広陵とシード校・橿原の初戦は今春と同じ顔合わせ。この時は延長10回の末に橿原が9対8の逆転サヨナラ勝ちを収めていた。6月の組み合わせ抽選会で再選が決まり、大和広陵の主将、石原 現輝内野手(3年)は「リベンジできる嬉しさがありました」と喜んだという。

試合は1回に2死三塁から4番・下西 遼介(3年)の左前適時打で橿原が1点を先制。しかし、その裏に大和広陵は2死満塁から6番・福本 隆晟(2年)の中前適時打で追いつくと、さらに連続押し出し四球で2点を加え、逆転に成功した。

立ち上がりに失点した大和広陵のエース・小川 拓斗投手(3年)だが、「変化球が効いて、真っすぐが良いところに決まった。スライダーでカウントを取れたのが一番良かったと思います」と2回以降は立ち直りを見せる。右横手から変化球を有効に使い、3併殺と走者を出しながらも粘り強い投球を披露した。

エースの好投で流れをつかんだ大和広陵は4回、無死満塁から4番・石原の犠飛で1点を追加する。さらに2死二、三塁から相手の暴投で三塁走者だけでなく、二塁走者の松本 達矢(2年)も生還。好走塁でリードを5点に広げた。

大和広陵は6回にも石原の適時二塁打と7番・中村 歩羽希(3年)のスクイズで2点を追加。小川は2回以降得点を許さず、7回コールド勝ちで春のリベンジを果たした。

「シーソーゲームになると予想していたので、ちょっと出来すぎというか、予想していない展開でしたが、力以上のものを出してくれたと思います」と選手を称えた大和広陵の中川裕貴監督。春以降は接戦での弱さと残塁の多さを課題に挙げていたが、この試合では3イニングで複数得点を取れたことが勝利に繋がった。

春に敗れた相手に快勝した大和広陵。このまま勢いに乗って勝ち進めるか。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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