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高校日本代表、壮行試合前最後の練習は井端臨時コーチも加わり、密度の濃い練習に

2023.08.28


U-18ワールドカップに出場する高校日本代表は27日、都内グラウンドで練習を行った。これまでのオープン戦での内容や、国際大会での戦いを想定した練習で、守備、走塁、打撃と密度の濃い内容だった。

「国際大会ではボークのラインが曖昧。だから、それに惑わされないような練習をしました」と走塁ではリードを取って確認する動きが見られた。

ノックでは、内野手登録の選手が、複数のポジションを守った。さらに、二刀流の武田 陸玖投手(山形中央)は、左翼手でノックを受けたあと一塁手へ。26日の駒澤大戦で好投した中山 優月投手(智辯学園)も、三塁手と遊撃手でノックを受けていた。

さらに強力な助っ人からの指導もあった。内野の守備練習では、現役時代、名手として活躍した井端弘和氏(堀越出身)が臨時コーチに加わり、人工芝で守る際の準備の仕方についてアドバイスを行った。井端氏は「人工芝は土や天然芝よりも打球の反発が強いので、早めに準備しないと対応できません。その準備の仕方だったり、打球の見え方について相談してくる選手がいたので、それについてアドバイスをしました」と名手ならではのアドバイスを選手たちに伝えた。26日は木製バットでのバントの仕方を伝授。細かい野球で勝負する今回の代表にとっては有意義な指導だった。

馬淵監督も「高いレベルでプレーされた方ですから、とてもありがたかったです」と井端氏のアドバイスに感謝した。

打撃練習では、逆方向を意識しつつ、甘く入った球を思い切って引っ張ることを意識していた。投手はトレーニングや希望者のみ、投球練習を行った。

正午過ぎに全体練習が終わると、昼食後には、個別練習も行った。馬淵監督は「本戦に入ると、まとまった練習もできないので、借りられる時間まで個人がやりたい練習を入れました」と説明した。

28日に大学日本代表との壮行試合が予定されているが、先発は前田 悠伍投手(大阪桐蔭)に決まった。馬淵監督としては「まだ2試合しかできていないので、選手の力量、適性、性格は見極めきれていないというのが実情です。野手は全員使いたい」と、この壮行試合も、大学代表相手にも力試しをしながら、見極めていくつもりだ。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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