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夏の甲子園が開幕!編集部がベスト8を徹底予想!各ブロックの本命、対抗を徹底解説!

2023.08.06


夏の甲子園(第105回全国高校野球選手権記念大会)が6日から開幕する。今回も恒例のベスト8予想を行いたい。

仙台育英、履正社ブロック

本命 仙台育英(宮城)
対抗 履正社(大阪)

優勝候補が固まったこのブロック。履正社が有利な声もあるが、仙台育英とした。理由としては、多彩な投手がいることや接戦時での守備。特に尾形 樹人捕手(3年)のインサイドワークがモノをいうのではないだろうか。すべての試合、タフな試合が予想されそうだが、連覇するには果てしない険しい山に入ったが、戦い抜ける投手層の厚さがある。また戦術も巧みで、レギュラーたちの経験値も豊富だ。

履正社はまず初戦突破することが前提だが、増田 壮投手(3年)、福田 幸之介投手(3年)の2人が疲弊することなく、勝ちきれるか。大阪大会では準決勝で増田が完投したことで、決勝の大阪桐蔭戦では福田がフルパワーで勝負することができた。好調時の福田は仙台育英でもまともに打ち返せないぐらいの圧力がある。

履正社の投手運用がうまくいけば、かなり有利になりそうだが、仙台育英はこういうきつい山を乗り越えるために1年かけてチームを育ててきた。それを乗り越える力はあるとみる。

愛工大名電、智辯学園ブロック

本命 愛工大名電(愛知)
対抗 智辯学園(奈良)

総合力の高い学校が多く入ったブロックとなった。走攻守で抜きん出る愛工大名電が勝ち上がりそうだ。4人の本格派右腕に加え、1人の左サイドの投手陣を揃える。さらに機動力も使え、戦術も多彩。予想外の失点をしてもそれを乗り越える攻撃力の高さがあるとみる。

智辯学園は好投手に対しても強く、よほどの超高校級投手でなければ、抑えられるイメージはわかない。ただ、それ以上に投手に不安がある。21年の夏の甲子園準優勝チームと大きく劣るというより、2年前と比べると、練習量、練習試合の機会も増え、当時ほど容易に抑えられる時代ではなくなってきた。智辯学園は大会記録を残す強打を見せれば、可能性は十二分にある。

日大三、日大山形ブロック

本命 日大三(西東京)
対抗 日大山形(山形)

オーバー・フェンスが打てる打者が多く、チャンスメークできる打者もいて、戦い方がどっしりしている日大三が1歩リードしている。準々決勝まで3試合戦うことを考えると、投手陣に若干の不安があるが、それを勝ち抜けるほどのパワフルさと、安定感のある守備がある。

対抗馬は日大山形。好投手を攻略する攻撃力の高さと、絶対的なエース・菅井 颯投手(3年)が実力を発揮すれば面白いが、準々決勝まで3試合勝ち抜かないといけないことを考えると、物量不足は否めなかった。

東海大星翔、神村学園ブロック

本命 東海大星翔(熊本)
対抗 神村学園(鹿児島)

全国レベルの好投手、遊撃手を擁する東海大星翔が1歩リード。特に熊本大会決勝戦で制球力も良い九州学院直江 新投手(3年)を攻略した攻撃内容は質が高く、プロ注目の百崎 蒼生内野手(3年)の対応力の高さは他の打者にはない。

好投手、巧打者も多い明豊も面白いが、やはり神村学園が対抗か。大接戦を勝ち抜いた底力があり、プロ注目左腕・黒木 陽琉投手(3年)は簡単に打ち崩せない。この黒木がハマれば、躍進が期待できそうだ。

沖縄尚学、星稜ブロック

本命 沖縄尚学(沖縄)
対抗 星稜(石川)

甲子園での経験値も豊富で、今センバツではベスト16入りし、投打ともに実力ある沖縄尚学が盤石な戦いを見せる可能性がある。星稜はエースの武内 涼太投手(3年)の投球にかかっている。星稜が初戦突破と仮定して、武内が沖縄尚学を完璧に抑える投球を見せれば、ドラフト的にも、面白い展開になる。

八戸学院光星、文星芸大附ブロック

本命 八戸学院光星(青森)
対抗 文星芸大附(栃木)

140キロ後半の速球を投げる左腕2人を擁し、高い攻撃力も誇る八戸学院光星がそのまま圧倒する可能性がある。接戦になっても勝ちきれるほどの守備と投手力の高さがある。ただ文星芸大附も、投手力とセンターラインを中心とした守備力が高く、ベスト8を狙える布陣であることは間違いない。八戸学院光星のポテンシャルの高さ、総合力の高さがモノをいうか。文星芸大付が栃木大会で作新学院を破った粘り強い試合運びを発揮するのか、注目のブロックである。

専大松戸、土浦日大ブロック

本命 専大松戸(千葉)
対抗 土浦日大(茨城)
専大松戸は151キロ右腕の平野 大地投手(3年)の復調が全国制覇へ向けて大事なピースになるが、それ以外の投手でもしっかりとゲームメークができる。また多少の失点があっても、それをはね返すほどの攻撃力の高さがある。平野の投球のクオリティー次第では、ベスト8の確率は高まるといえる。また、九州国際大付上田西など総合力が高いチームが多い中、投手陣と打撃陣の能力が高い土浦日大が1歩抜けていると見て、対抗は土浦日大とした。

広陵、慶應義塾ブロック

本命 広陵(広島)
対抗 慶應義塾(神奈川)
総合力の高い広陵が強打の慶應義塾を上回ると見てベスト8の本命とした。慶應義塾は140キロ超えの投手を攻略する強打はあるものの、慶應義塾投手陣のタイプが広陵打線に苦労しそうな不安があった。広陵が2季連続ベスト8の確率を高めるにはスラッガーの真鍋 慧内野手(3年)の復活が不可欠。接戦には強い高い守備力はあるだけに、レギュラー陣の打撃に期待だ。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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1 Comment

  1. なすびだょん

    2023-08-16 at 8:29 AM

    最後のさいごまで、集中〰️‼️
    フレー‼️フレー‼️ 広陵〰️‼️
    広島でおばちゃんが応援👊😄📢しとるからなぁ‼️

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