Ｕ-18代表外野手は馬淵監督が求める俊足揃い！人気急上昇の慶應義塾のトップバッターは活躍できるか
8月31日から台湾（台北・台中）で開催される「第 31 回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」へ出場する野球日本代表「侍ジャパン」U-18 代表20人が22日、発表された。
今回、馬淵監督は「昨年ワールドカップを経験させてもらい、改めて日本の勝機は投手を中心とした守りと走力を最大限生かした緻密な野球の実践にあると実感しました。選手委員の方々には、私が目指す野球を十分に理解してもらい、最終的な 20人を選考していただきました」と守備と機動力を重視した選考になったと語る。その機動力の中心が外野手ではないだろうか。
1次合宿では、高校生トップクラスの俊足を誇る多田羅 浩大外野手（智辯和歌山＝3年）が選出された。俊足を見せていたが、チーム自体は夏の和歌山大会で初戦敗退となり、アピール不足に終わった。そこで甲子園で活躍した3人が選ばれた。
＜外野手＞
橋本 航河（仙台育英＝3年）
丸田 湊斗（慶應義塾＝3年）
知花 慎之助（沖縄尚学＝3年）
橋本は甲子園準決勝まで通算23安打を記録したバットコントロールと俊足が持ち味。どのタイプの投手にも対応でき、馬淵監督の需要に合った選手といえる。ただ、木製バットでしっかりと打球を飛ばせるのかは未知数なところがある。
丸田は慶應義塾のトップバッターとして甲子園で大活躍した。バットコントロールの良さに加え、抜群の脚力を生かした積極的な走塁など、馬淵監督が求める選手像にマッチしている。公式戦での本塁打はないが、高校通算17本塁打もマークしている。人気急上昇の丸田は代表でも活躍できるか。
知花には走攻守の三拍子が揃っている。捕手も務めることができ、複数ポジションを守れる。課題でもある木製バットへの対応ができているか。
捕手、内野手、外野手には、スラッガータイプはほとんどいない。打力自体のポテンシャルでは昨年より落ちるが、その分、機動力は使える。木製バットでしっかりと点を取れる打線ではないので、1対0、2対1で勝利する野球になっていくと考えられる。
初戦となる28日の大学日本代表との壮行試合で、どれだけ食い下がることができるか注目だ。
