【U-18】オープニングラウンド オランダ vs 日本
オランダに完封負けした高校日本代表。日本以上の守備力を見せつけられる
<U-18W杯:オランダ1ー0日本>◇5日◇オープニングラウンド◇台湾
日本はオランダにわずか1安打の完封負けを喫した。オランダはトップチームでも、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でベスト4に進出したことがある強豪国の1つだが、U−18世代でもアメリカ、韓国、台湾と同等に警戒しなければならない相手だと強く実感した。
オランダの先発は大型左腕であるファンデンブリンク投手。マイナー契約を結んでいる技巧派左腕だが、日本が苦手とするタイプで、長身で変化量が大きく、立ち上がりからなかなか捉えることができない。
重苦しい雰囲気の中、3回に適時打を浴び、1点先制を許す。クロスプレーとなり、リプレー判定も行ったが、覆らず、セーフになった。
日本も、先発の高橋 煌稀投手(仙台育英)が4回7奪三振、リリーフの木村 優人投手(霞ヶ浦)は3回6奪三振の快投。投手陣は持ち味を発揮し、守備陣もよく守ったシーンがあった。
だが、それ以上にオランダの守備力が高かった。日本の選手以上にフィジカルが強い上に、細かなプレーもできる。5回2死二塁のチャンスで、丸田 湊斗外野手(慶應義塾)が右前安打を放ち、二塁走者は本塁を狙ったが、強肩右翼手のバックホームに阻まれ、同点とならなかった。
今回のオランダは日本以上に守備力の高さが感じられるプレーが多くあった。日本がやりたいような1対0で勝つ野球をオランダが実践した。1点差だが、素直に完敗と言わざるを得ない展開だった。
オープニングラウンドはアメリカにしても、オランダ以外の国にしても、勝手に崩れてしまい、日本が優位に立てた部分はあった。しかしオランダほど守備力が高いチームになると、厳しい戦いになる。スーパーラウンドで戦うチームは、オランダの守備力が基準になるので、やはり苦しい試合展開になるのは間違いない。それを見直す意味でも大きい試合だったのではないか。