【関西六大学】大阪経済大 vs 龍谷大
先発して好投した津田淳也(大阪経済大)
大阪経済大が龍谷大に競り勝つ!ドラフト候補右腕の津田が9回自責点0の好投
<関西六大学秋季リーグ:大阪経済大3-2龍谷大(延長10回)>◇9日◇第2節・1回戦◇ほっともっとフィールド神戸
春2位の大阪経済大が延長の末に龍谷大を下した。
大阪経済大の先発は今秋のドラフト候補に挙げられている最速152キロ右腕の津田 淳哉投手(4年=高田商)。力のある直球で押していくタイプだが、「完全に真っすぐしか狙っていなかったので」とスライダーやフォークなどを上手く使って龍谷大打線に的を絞らせない。
5回に味方の失策絡みで2点を失うも自責点は0。この日の最速は球場のスピードガンで144キロと津田にしては速くはない。それでも「バッターの反応的にスピード表示以上に詰まっているというのを感じていた」と秋に向けてリリースを改善した成果が出た。「今年の春とは内容が全く違う。真っすぐの質と角度が違う」と高代延博監督も津田の成長を高く評価している。
春までは後半に打ち込まれる場面もあったが、「いきなり飛ばしてしまうとガス欠して後ろのピッチャーに頼ってしまうので、完投して明日にピッチャーを温存できるようにしっかり9回考えて投げていました」とゲーム全体を考えた投球を心がけ、終盤まで球威は衰えない。同点で迎えた9回には2死三塁からスライダーで三振を奪い、114球5安打4四死球5奪三振の内容で9回を投げ切った。
試合は10回表に2死三塁から2番・芝原 康平内野手(4年=金光大阪)が遊撃に適時内野安打を放って勝ち越しに成功。その裏を2番手の谷口 天誠投手(1年=福知山成美)が3者凡退に抑え、大阪経済大が競り勝った。
「よく勝てた。龍谷大の強力打線をよく抑えたと思います」と安堵した高代監督。プロ志望届提出予定のエースが好投して大事な初戦をものにした。今春は最終節で大阪商業大との直接対決に敗れて惜しくも優勝を逃した大阪経済大。悲願の優勝に向けて好スタートを切っている。
取材=馬場 遼