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【U-18】U-18日本代表の世界一に貢献した投手陣、理想的な投手運用で大会を終える

2023.09.11


U-18W杯で初の世界一を達成した日本代表は投打ともにハイレベルなチームだった。

日本投手陣の防御率は1.19。2位台湾は防御率0.80とどちらもハイレベルだったが、特徴的なのはイニング数。日本は59イニングで終わったのに対し、台湾は61イニングだった。たった2イニングではあるが、投げるイニングが少なく勝つことができれば、投手陣は楽に運用ができる。日本はオープニングラウンドのスペイン戦で6回コールド勝ち、スーパーラウンド・プエルトリコ戦で5回コールド勝ちを収めた。

今大会から厳しくなった球数制限がある中でも、1人の投手に負担をかけずに勝ち上がることができた。打線が機能し、点差を広げることができたから、それが可能となったが、投手陣も受け身にならずに、自分の能力を表現できた。

今大会、前田 悠伍投手(大阪桐蔭)がライバルと目される台湾、韓国、アメリカを封じる投球を見せた。今回、前田を真のMVPに挙げる声も多い。

前田が登板したのはこの3試合だけだが、3試合だけにとどめた前田以外の8投手の投球も称えるべきだろう。特にベストナインを獲得した東恩納 蒼投手(沖縄尚学)もローテーションで登板し、きっちりと結果を残した。東恩納が崩れていれば、前田を3カ国以外で登板する可能性はあった。

その理想的な投手運用の裏には、投手陣自身の頑張りに加え、投手陣の負担を軽減させた堅い守備力、打撃力の高さがあった。

やはり世界一になるには、投手も、野手も、どちらも機能して勝ち取れない。そう思わせる大会だった。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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