【宮城】決勝 聖和学園 vs古川学園
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聖和学園が春夏秋通じて県大会初優勝!力投の千葉桜太「先輩たちの思い背負って、命を削ってでも抑えよう」
<第76回秋季東北地区高校野球宮城県大会:聖和学園7-5古川学園(延長11回タイブレーク)>◇24日◇決勝◇仙台市民
聖和学園がタイブレークまでもつれた熱戦を制し、春夏秋通じて県大会で初めて頂点に立った。6回に4点差を追いつかれ、7回以降は膠着状態が続く中、11回に敵失が絡んで2点を勝ち越し。最終回は好投を続けていた3番手・千葉 桜太投手(2年)が締め、歓喜の瞬間を迎えた。
古川学園の最後の打者がフライを打ち上げると、千葉は中堅手の中善寺 健斗外野手(2年)が捕球する少し前にマウンド上で飛び跳ねた。「中学生の頃から仲の良い中善寺はチームで一番信頼しているので、捕る前にジャンプしてしまいました」。そう無邪気に笑った右腕は、追いつかれた後の7回から登板し、タイブレーク2回を含む5回を投げ1安打5奪三振無失点。古川学園打線の勢いを止める力投で勝利に貢献した。
準々決勝の仙台城南戦で完封勝利を挙げ、前日の準決勝も先発して5回1失点。「疲れはMAXだった」と明かしつつ、「先輩たちの思いも背負って、絶対に初優勝しよう。命を削ってでも抑えよう」と気合いを入れマウンドに向かった。
打線が2点をもぎ取った後の11回は「点を取ったからには自分が抑えないといけない。死ぬ気で抑える」とギアを上げ、最後まで自身の武器である直球で押した。今大会は計24回を投げわずか1失点、防御率は0.38。この日も投げた齋藤 佑樹投手(2年)、齋藤 悠大投手(2年)とともにチームを優勝に導き、八島 知晴監督に「(優勝の要因は)投手陣がよく頑張ってゲームをつくってくれたこと」と言わしめた。
新チームで立てた目標は「センバツ出場」。指揮官は「県大会は優勝しましたけど、私も選手たちも『道半ば』という意識がある」と話す。千葉は「センバツが決まるまでは一喜一憂せず、決まってから喜びたい」と気を引き締め、1番打者として打線を牽引した主将の三浦 広大内野手(2年)も「東北大会で優勝しないと意味がない」と自らを奮い立たせていた。
10月に開催される東北大会には宮城県から聖和学園、古川学園、仙台一が出場する。激戦区・宮城を勝ち抜いた3校の躍進に期待がかかる。
(取材=川浪康太郎)
平田恵介
2023-10-05 at 3:17 PM
ぜひ東北大会優勝目指してその先選抜高校野球大会目指して頑張ってください応援しています