【千葉】準決勝 中央学院 VS 習志野
中央学院が5年ぶり6回目の関東大会出場!颯佐の好投で習志野に勝利!
〈第76回秋季千葉県高校野球大会:中央学院9ー5習志野〉♢30日♢準決勝♢県野球場
6回以降、中央学院が隙のない攻撃で習志野に逆転。さらに1回途中からマウンドに上がった颯佐 心汰投手(2年)の好投もあり、5年ぶり6回目の関東大会切符を手にした。
中央学院は初回から仕掛けて、スクイズで1点を先制する。その裏、習志野は4安打と犠飛で4点を取り逆転に成功した。中央学院は2回に2点を奪い3対4と1点差まで詰め寄るも、4回に習志野は1点を追加し点差が広がる。
しかし6回、中央学院は2四死球と3安打などで3点を加え逆転に成功。さらに9回にも3点をダメ押しして逃げ切った。
中央学院の颯佐の力投が光った。相馬監督も「颯佐の投球は非常に大きかった。打者を見てしっかり対応していたし、こっちが求めている以上の結果を残してくれた」と「颯佐様々」だった。
1回途中の無死一、三塁からマウンドに上がった颯佐は、結局最後まで投げ切って、すべてのアウトを奪って実質的な「完投勝利」を手にした。颯佐は疲れがあったのか最速148キロの直球こそ見られなかったものの、常時140キロ前半から130キロ後半の直球とスライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップを上手く使い分けた。習志野打線に4回に1点を取られるも4回以外のピンチも無失点で切り抜けた。7回の2死満塁では、8番・長尾 敦俊捕手(2年)を渾身の直球で空振り三振に抑えた。颯佐も「あの場面で一番良い球が投げられました」と颯佐自身もあの球には手ごたえを感じていた。
中央学院はこれで秋季関東大会を決めた。その立役者はリリーフ颯佐。相馬監督も「颯佐がリリーフでいてくれるからこそ、先発の投手などが気負わず投げてくれる」と話す。颯佐の存在は中央学院にとって大きく、まさに攻守の要。関東大会でも攻守で実力を発揮するに違いない。
習志野は4年ぶりの関東大会出場を逆転負けで逃した。小林監督は「序盤の守備のミスが痛かったです」としながら、「先発の高橋は3回までもってくれればよかったけど結果5回まで投げてくれて非常に良かった」と3失点の高橋については、収穫ととらえていた。