【東京】強豪私学対決は日大鶴ケ丘が圧倒! 阿部慎之助母校にコールド勝ち〈秋季大会〉
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日大鶴ケ丘・小林駿斗
日大鶴ケ丘、安田学園を5回コールドで破る!小林 先制の三塁打に5回被安打1の好投
雨で1日延びて行われた私立の強豪同士の一戦は、日大鶴ケ丘の2回の猛攻と、先発・小林駿斗の好投で、大差のついた試合になった。
日大鶴ケ丘の先発で背番号11の小林は、1次予選は指の負傷で登板できず、「本大会に何とか間に合いました」と萩生田博美監督は言う。一方、安田学園の先発でエースの稲葉颯来は、肘の状態が良くなかったが、會田勇気監督が本人に確認したうえで登板させた。
稲葉は、1回表は走者2人を出したものの無失点に抑えた。しかし2回表日大鶴ケ丘の猛攻が始まる。先制点は一死一、二塁から9番・小林が放った2点三塁打だった。「来た球に合わせて打ちました」と小林。日大鶴ケ丘は小林の前の8番・昆友樹から、4番・西川大智まで6者連続安打。日大鶴ケ丘は2回表だけで、延べ17人が打席に立ち、10本の安打を放ち、12点を挙げた。9番・小林はこの回にもう1本安打を記録しており、この回だけで打点3。また日大鶴ケ丘は1次予選、本大会の1回戦、2回戦と試合ごとに打順をかなり組み替えている。西川は公式戦初スタメンで、いきなり4番に抜擢した。「練習試合では4番を打たせています。ずっとくすぶっていましたから」と萩生田監督は言う。この試合は1番の五十嵐悠は、1回戦では7番といった具合に、試しながら、適性を見極めているようにもみえる。
一方安田学園は、この回だけでも先発の稲葉に日村勇人、原快誠と続き、二塁手であった主将の田畑 暁哉までも登板させたが、猛攻を食い止めることはできなかった。
3回裏も日大鶴ケ丘は、1番・五十嵐の三塁打などで4点を挙げた。
一方安田学園は、日大鶴ケ丘の小林に完全に抑えられて5回表の二死まで1人の走者も出せなかった。16点差だけに、あと1人で参考記録ながら完全試合になるところだった。安田学園の6番、途中出場の亀田悠斗は一塁方向に難しい当たり。小林は一塁のベースカバーに入ったが間に合わず、初安打となった。それでも小林は意に介さず後続を抑え、5回コールドが成立した。
好投の小林は「調子は良くありませんでした。空振りを取るより、打たせて取ることを考えて投げました」と語る。
日大鶴ケ丘のベンチには1次予選で登板している住日翔夢らもいる。日大鶴ケ丘は様々な選手を起用しながら、確実に力をつけてきているだけに、これからの戦いが注目される。3回戦は桜美林と対戦する。
一方敗れた安田学園の會田監督は、「(監督として)何もしてあげられなかった。このまま終わるわけにはいきません」と、来年に向けてのチームの成長を誓った。安田学園は巨人の阿部慎之助新監督の母校だ。後輩たちも頑張りをみせたいところだ。