Column

2024年ドラフト戦線 大学生野手トップ3発表! この1年、彼らの描く成長曲線から目を離すな!

2023.11.24


宗山塁(明治大)

すでに始まっている2024年のドラフト戦線。今回は大学生投手に続いて、大学生野手を見ていきたい。真っ先に挙げたい選手は3人。現段階ではドラフト1位の有力候補である。
注目の大学生投手編はコチラから

1人目は、大学生NO.1ショートの呼び声が高い明治大・宗山 塁内野手(広陵)だ。
絶賛されているのは高い守備力。その特徴はとにかく一歩目が速いことだ。フットワークも軽快でスローイングも安定している。
打撃面でも東京六大学で94安打を記録している。大学日本代表も2年生から経験。東京六大学の好投手、日本代表の選考合宿でプロ注目の投手たちと対戦を重ねながら、対応力の高さを示してきた。
東京六大学のショートといえば、2000安打を達成した早稲田大・鳥谷 敬内野手(聖望学園)を思い出す。宗山は鳥谷を彷彿とさせるスター性を持っている。ぜひ走攻守で躍動した姿を期待したい。

渡部聖弥(大阪商業大)

続いて、宗山の広陵時代のチームメイトである渡部 聖弥外野手(広陵-大阪商業大)も期待の強打者だ。1年春から主力として活躍。2021年の大学選手権前、大阪商業大のグラウンドで私は渡部のプレーを見たのだが、「こんなに鋭いスイングをする選手がいたのか」と驚かされた記憶がある。
2年秋には、関西六大学のリーグ記録となる5本塁打を放ち、今年の大学選手権の花園大戦では、右中間へ本塁打を放った。打撃技術の高さはDeNA・牧 秀悟内野手(松本第一-中央大)を彷彿とさせる。今年の神宮大会では初戦敗退に終わったが、日本文理大戦で4打数1安打を記録している。
今年、大学日本代表にも選ばれたが、対応力の高さは他の選手と一味違った。ラストシーズンでも圧倒的なパフォーマンスを期待したい。

西川史礁(青山学院大)

3人目は青山学院大のスラッガー・西川 史礁外野手(龍谷大平安-青山学院大)だ。大学日本代表候補合宿では、楽天ドラフト1位の古謝 樹投手(桐蔭横浜大)から見事な本塁打を放ち、大学日本代表では4番を務めることになった。
今年の東都一部の春季リーグで、3本塁打10打点、打率.364の活躍で、MVPを獲得。振り幅が大きく、空振り三振を恐れない打撃スタイルが西川の魅力だ。秋のリーグ戦は打率.213に終わったが、明治神宮大会の日本文理大戦で豪快な本塁打を放ち、大舞台でも結果を残した。ラストシーズンでは安定した実績を残すことができるか。

明治の宗山、大商大の渡部、青学の西川――。現時点の大学生野手トップ3はこの3人だ。彼らはこの評価をこの1年守ることができるのか。それとも新星が現れるのか。2024年のドラフト戦線も楽しみでならない。

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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