試合レポート

【九州】好投手揃いの延岡学園 ポテンシャルなら九州上位!<秋季地区大会>

2023.11.01


<秋季九州大会:東海大福岡10-8延岡学園>◇31日◇準々決勝◇小郡球場
好投手を多く揃え、注目校の1つに数えられていた延岡学園(宮崎)。準々決勝·東海大福岡(福岡)の前に10失点と、課題を残す敗戦となってしまったが、登板した投手たちの能力は決して低くなかった。

試合には主力の3投手が登板。先発したサウスポー·南 龍成投手(2年)は最速140キロを超える速球に加えて、曲がりの大きいカーブスライダーが中心。小さくて、独特なテイクバックから、左腕を鋭く振り抜く投球モーションなので、タイミングがとりにくそうな印象があり、緩急をつけた投球がハマれば打たせて取ることができる投手だった。

2番手·藤川 敦也投手(1年)は1年生でありながら、投球フォームはキレイにまとまっている。力みを感じさせることなく、全身を使って投げているので、思った以上に球が来ている感覚があった。変化球もしっかり操れているので、ストレート一辺倒にならず、配球を組み立てることができる。投球術の引き出しも多く、今後の成長が楽しみな投手だった。そして最後に登板したエース·工藤 樹投手(2年)は出所がギリギリまで見えにくくして、最後は右腕を鋭く振り下ろす。4失点したものの、無駄のないフォームから勢いのある速球を投げ込んでおり、能力の高さは感じられた。

それぞれの持ち味は見えたものの、試合には敗れた。この敗戦を忘れず、春以降に成長した姿を見せてほしい。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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