試合レポート

【近畿】大阪桐蔭、盤石の完封リレー! 3連覇へ王手!<秋季地区大会>

2023.11.04


<秋季近畿地区高校野球大会:大阪桐蔭4-0京都国際>◇3日◇準決勝◇大阪シティ信用金庫スタジアム
大阪桐蔭(大阪)が完封リレーで京都国際(京都)を下し、5年連続の決勝進出を果たした。
大阪桐蔭の先発は最速146キロ右腕の南 陽人投手(2年)。「間合いをとってタイミングを変えながら投げていたので、そこが良かったと思います」と走者を出しながらも要所を締めて京都国際に得点を与えない。
力のある直球と鋭く曲がるカットボールを軸に、6回を投げて5安打、3四死球、6奪三振で無失点。粘りの投球で先発としての役割を果たした。

7回からは最速149キロ右腕の中野 大虎投手(1年)が登板。「気持ちの強さが自分の持ち味」と語る中野は1回戦、準々決勝で好投した最速151キロ右腕の森 陽樹投手(1年)に負けじと快速球を披露した。
9回には連打を浴びて無死一、二塁のピンチを背負ったが、連続三振と二ゴロに打ち取り、無失点で切り抜ける。3回を投げて3安打、1四死球、4奪三振で無失点という内容だった。
「まだまだ真っすぐに対して自信は全然ないですけど、今のベストの真っすぐを投げることを心がけています。ベース盤で強い真っすぐが自分の持ち味なので、そこに関しては良いですけど、いつかは150キロの壁を乗り越えたいです」と大台に意欲を燃やす中野。同期の森は当然のように意識する存在で、「球速だけに関しては森が上かなと思います。それ以外は自分が森よりは勝っているかな」と対抗心を見せる。
大阪桐蔭がエースの平嶋 桂知投手(2年)と森の150キロ超えコンビを温存して、近畿大会3連覇に王手をかけた。投手陣の層の厚さは全国トップレベルで、激戦区の近畿大会でも盤石の強さを見せつけている。

敗れた京都国際は先発の中崎 琉生投手(2年)が6回3失点(自責点2)とまずまずの内容。控え左腕の鳥羽 真生投手(1年)と西村 一毅投手(1年)もこの試合で今大会初登板を果たし、来年に向けて貴重な経験を積んだ。
課題は3試合で4得点に終わった打撃陣。「死に物狂いで一冬越さないと間に合わない」と小牧 憲継監督は出場が有力な来春の甲子園に向けて、危機感を露わにしていた。

この記事の執筆者: 馬場 遼

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