Interview

大学日本代表初選出で存在感発揮!藤澤 涼介(横浜国立大)「プロを目指すかは考え中」

2023.12.07


横浜国立大・藤澤涼介

冬の坊ちゃんスタジアム(愛媛県松山市)の風物詩となりつつある、大学日本代表候補合宿。大学日本代表を2年連続経験している明治大・宗山 塁内野手(3年=広陵)など、大学球界のトップスターたちが集う中、国立大学に所属する一人の大型外野手がひときわ異彩を放った。

彼の名は、藤澤 涼介外野手(3年=佐野日大)。横浜国立大学の3番として、今年の神奈川大学野球秋季1部では、45打数14安打2本塁打13打点5盗塁、打率.311で初の最多打点とベストナインのタイトルを獲得した。
初招集となった今合宿でも、初日フリーバッティングで「コンタクト率が高い」とNPBスカウトをもうならせる強烈なライナーを連発した。2日目の紅白戦でも1打席目で初球から3回振り切って右中間二塁打を放つと、2試合で6打数2安打1盗塁と存在感を示した。

派手な全国デビューを遂げた藤澤は、どのような決意をもって今合宿に挑んだのか。

ーー侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿は初参加になりますが、まずは率直な感想はどうですか?
藤澤 侍ジャパンを経験している選手や、大学球界を代表する選手たちの集まりと一緒で、最初は圧倒されてしまいましたが、新鮮な気持ちで過ごせました。

ーー「圧倒された」というのをもう少し具体的に表現して頂けますか?
藤澤 1つ挙げればフリーバッティング。今まで見たことのない打球をみんな飛ばしていました。その半面でプレー面での刺激をもらっています。

ーー紅白戦では初打席で初球から鋭いスイングを見せ、右中間二塁打を放つなど2安打を放ちました
藤澤 自分の持ち味は強いスイングなので、当てにいくのではなく思い切り自分のスイングをしようと思っていました。自分の感覚としては戦えると思いました。

ーー神奈川大学野球リーグでは楽天から1位指名を受けた古謝 樹投手(桐蔭横浜大)とも対戦しています
藤澤 その試合ではストレートを狙っていたところ、変化球攻めにあって3三振でした(苦笑い)。ただ、この合宿に参加したことで、やはり古謝さんレベルを打てないとダメなことを改めて知ることができました。

ーー最後に2024年への意気込みをお願いします
藤澤 実はこの合宿を踏まえて、自分がプロを目指すべきかを決めようと思っていたんです。神奈川大学野球リーグでも、頑張れば侍ジャパン大学代表候補合宿に呼ばれることも分かったので、今回の合宿を1つのきっかけにして、春のリーグ戦で同じパフォーマンスをだせるようにして、春の侍ジャパン大学代表選考合宿に呼ばれるようになりたいです。

「1位を狙っています」と事前に話していた50メートル走測定でも、5秒88をマークした城西大・松川 怜央内野手(2年=関西)に続く2位(5秒97)をマークし、足でも実力を示した藤澤。果たして、首都大学リーグ2部・獨協大から、2020年ヤクルト5位指名をつかんだ並木 秀尊外野手(市立川口出身)や、今年日本ハム3位指名を受けた宮崎 一樹外野手(山梨学院出身)のような「坊っちゃんスタジアム発シンデレラストーリー」は生まれるのか。決断が待たれる。
(聴き手:寺下 友徳)

この記事の執筆者: 鎌田 光津希

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