【本日開催】プロも注目した147キロ右腕などが活躍 大学準硬式初の甲子園へ調子は順調!
11月14日、大学準硬式にとって特別な一戦、全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会が甲子園で開催される。
大会に先立って12日よりメンバーは大阪に集結。13日はプレ試合とインテグリティー研修などが行われた。
大会前、最初で最後となるプレ試合を大阪シティ信用金庫で実施。雨によって予定より遅れての開始となった。試合は1対0で西日本選抜が勝利したものの、両チームともに甲子園大会に向けて、期待が膨らむ内容だった。
投手陣は両チームそれぞれ6人が登板。東日本選抜は藤中壮太投手(法政大=3年)、西日本選抜は寺下佳孝投手(金沢大=3年)が先発。それぞれ2回を投げて、藤中は西日本選抜7番・大薗元輝外野手(近畿大=2年)に適時打を許して1失点。対する寺下は無失点で降板し、明日に向けて好調ぶりをアピールした。
その後、登板した投手陣はそれぞれ無失点で登板を終えた。特に東日本選抜は、5番手で登板した147キロ右腕・道崎亮太投手(中京大=4年)はインパクトを残した。加速していると錯覚させるストレート、さらに鋭く落ちるスプリットを投げて打者を圧倒。プロからも注目された逸材は伊達ではなかった。
西日本選抜は、2番手の右サイド・中村友郁投手(近畿大=4年)が活躍。緩急自在の投球で打者を惑わせて、アウトの山を築いた。
一方、野手陣は、東日本選抜は2安打、西日本選抜は5安打と、明日に向けて課題を残したものの、期待できる打者は多い。
東日本選抜は2番に入った東海新捕手(東海大=4年)や6番に入った櫻井頌大内野手(青森大=2年)は、鋭いスイングを見せた。西日本選抜も適時打を放った大薗はもちろん、2番・辰野孝汰内野手(近畿大=4年)、4番・森田勇太内野手(甲南大=4年)が快音を響かせ、調子の良さを見せた。
勝利した西日本選抜・中野弘之監督は、「雰囲気が思った以上に良かったですね」とチームが結束していることに一安心の模様。対する東日本選抜・米崎寛監督は「普段、接点の少ない選手の状態を見られたのは良かった」と、選抜チームならではの不安を解消できたようだ。
西日本選抜が勝利したものの、あくまでプレマッチ。選手の状態を確認したうえで、起用方法が変わるだろう。また登板していない投手もいるため、両チームともにまだフルメンバーではない。本番の甲子園大会ではどのような選手起用が行われるのか、大いに期待したい。
試合後、選手たちは宿舎でインテグリティー研修を約2時間実施。目的意識を持つ重要性やスポーツマンシップについて。さらには近年増えているSNSのトラブルについて指導を受けた。
受講した東日本選抜のスタッフ・徳留大咲さん(早稲田大=2年)は「今まではやりたいことを優先していましたが、やるべきことを考えれば同じやりたいことでも、内容が変わる」ことを学んだという。
最後に交流夕食会で、企業の方との交流をした選手たち。14日はいよいよ最終日。甲子園での大会が予定されている。歴史的瞬間はまもなくだ。
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