東洋大牛久・安井 歩己、2年生から投手陣の中心に!
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今夏ベスト8入り。今秋茨城大会では1次予選、2次予選ともに初戦で敗退してしまった東洋大牛久。しかしチームとしては、茨城県の上位に入ってもおかしくない実力を持っている。特に選手一人ひとりの能力は高いものを感じた。
その中でも投手兼内野手を務めている安井 歩己投手(2年生)の投球には驚きがあった。MAX136キロの直球とスライダー、カットボール、カーブ、SFFを投げ分ける。もちろん剛速球があるわけではないが、ボールのキレ・コントロールが素晴らしく、直球も変化球もインコース、アウトコースに投げ切れる技術は持っている。
投球練習を見ていると勢いがあり丁寧な投球で打者を打ち取る。そのような言葉があっているタイプなのかと思っていたが、球のキレ・球威も持っているため、ここぞの場面で三振も取れるタイプだと感じた。長堀 肇監督も「安井はコントロール・球威などもあるため三振も取れるし、打たせて取る投球もできる。場面に応じた投球もできているため非常に成長を楽しみにしている」と監督からの信頼も厚かった。
さらに安井投手はもともと内野手で東洋大牛久に入学している。長堀監督が腕の使い方が上手いため1年の秋に投手を勧めた。現在は、投げない時には内野を守っているためチームにとって非常に欠かせない戦力となってきている。
長堀監督は安井投手のことをこのように評価している。
「野手を経験しているからこそテンポよく投球ができるし、体の使い方が上手いため大きく崩れることはない。先発・中継ぎ・抑えとどのポジションででも投げれる投手なため、投手陣の底上げになってきている。投げないときは内野を守れるし打撃面も申し分ないためセンスがあります」
投球フォームはオーソドックスでセットポジションから始動する。狙いを定めるとゆっくりと左足を上げ投球動作に入り、テイクバックは大きくなくコンパクトな腕の使い方から投げ下ろす。球の回転も良くテイクバックが小さくテンポも速いため打者にはタイミングが取りづらく感じるに違いない。
東洋大牛久・安井 歩己
【経歴】
173センチ70キロ
取手ヤング出身
【寸評】
最速136キロ右腕、変化球と直球の精度が抜群
【実績】
2年夏 2年生ながら東洋大牛久の3本柱の一人として今夏茨城大会優勝を収めた土浦日大に6回から登板。立ち上がりに1点の失うも、その後は落ち着いた投球を見せて見事1失点の好リリーフ。