試合レポート

慶應義塾大 圧巻のコールド勝ち!ソフトバンク3位の廣瀬が不発も大学日本代表捕手・宮崎が2ラン&2盗塁阻止の活躍、高校に続いて大学でも全国制覇へ前進!<明治神宮大会・大学の部>

2023.11.19


本塁打を打つ宮崎(慶應義塾大)

ソフトバンクドラフト3位のスラッガー・廣瀬 隆太内野手(慶應義塾高)の打棒が注目された慶應義塾大vs環太平洋大の一戦。廣瀬は1安打に終わり、本塁打はなかったが、慶應義塾大がコールド勝ちを収めた。ヒーローとなったのは、攻守の要であり、廣瀬とともに大学日本代表を経験している宮崎 恭輔捕手(4年=國學院久我山)だ。

2回裏、バッテリーミスで1点を先制した慶應義塾大は4回裏、宮崎がレフトへ大きな2ラン。その後も1点を追加する。
宮崎は「自分が描いていたプラン通りにいきました。相手投手は追い込んでからカーブが多くなっていました。その狙い通りにきて、軽く払ったら、想像以上に打球が伸びてくれて本塁打になってくれました。うまくいきすぎました」と喜んだ。さらに盗塁も2つ阻止。また先発の外丸 東眞投手(2年=前橋育英)の持ち味を引き出す好リードを見せた。
「この日はシンプルに攻めようと思いました。リーグ戦で対戦したことがないチームなので、色々考えすぎてしまうといけないので、まずは、内外角の投げ分けを徹底させました」と外丸は高い制球力を活かして、135キロ前後の速球と切れのある変化球を出し入れし、初戦でコールド勝ちしている環太平洋大打線を無失点に抑えた。

序盤で流れを作った慶應義塾大。5回裏には今秋のリーグ戦で三冠王を獲得した栗林 泰三内野手(4年=桐蔭学園)の適時打で、5対0と突き放す。7回裏には再び宮崎が適時打を放ち、代打・佐藤 一朗外野手(4年=慶應義塾高)の適時打で7点差とし、コールド勝ちで準決勝進出を決めた。

今年は慶應義塾高が甲子園優勝。もちろん大学も目指すは「日本一」だ。廣瀬は「リーグ戦で燃え尽きることなく、あくまで日本一になるためだけに取り組んできた」と語る。
高い攻撃力だけではなく、随所に好守備が見えた慶應義塾大。主砲・廣瀬だけではなく、全選手が活躍できる優勝候補にふさわしい野球を見せてくれた。

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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