【学校訪問】水戸工(茨城)、秋季10年ぶりベスト4でつかんだ自信
水戸工・吉田 颯人
今年の秋季茨城大会で10年ぶりのベスト4に進出した水戸工。その躍進の裏側を主将の高村 逸輝捕手(2年)に聞いた。
秋季大会1次予選2回戦の水戸葵陵に0対7のコールド負けした水戸工。チームの雰囲気がこの試合の負けをきっかけに変わったという。
「1次予選の1回戦で鉾田一に15対5で勝ち、チーム全体的がその後の練習でも浮かれている感じはありました。しかし2回戦の水戸葵陵では全く歯が立たなかったので、あの敗戦から良い雰囲気で練習もできチームが変われた分岐点だと思います」
2次予選が始まると水戸工は1次予選とは異なり、粘り強さが光った試合が多くなった。2次予選の代表決定戦の水戸啓明戦では5対4と勝利。見事、秋季大会本戦へと駒を進むことになった。本戦2回戦の太田一では3対2、続く3回戦の藤代戦でも4対3、準々決勝では10対3と1次予選の敗戦からだと想像もできないほどの試合を繰り広げた。しかし、関東大会まであと1勝と迎えた準決勝鹿島学園戦で、1対8と敗れてしまい関東大会の切符は届かなかった。
「2次予選の水戸啓明戦と本戦の太田一戦、藤代戦で1点差ゲームをモノにしてきたので、この1点を守り抜けたというのはチームとして成長の現れだと思います。
後半の集中力を含めて選手たちの気持ちが団結したからこその結果なのかなと感じますし、守備にしても打撃にしても1次予選の敗戦をきっかけにここまで成長できたのは来年の春の大会に向けて非常に良い経験ができたと思います」(高村主将)
秋の快進撃で自信を深めた水戸工。一冬越えてどこまでの成長ができるのか。来年の春季大会に活躍に注目したい。