海部(徳島)に元日本代表監督が就任! 選手に伝えるのは「野球の原点」
杉本泰彦監督
今年は監督の勇退が相次いだ1年だった。2月には日大三の小倉 全由監督が勇退を発表。さらに桜美林が1976年夏に全国制覇した時の当時主将であった片桐 幸宏監督も夏の大会後に監督を退いた。大垣日大の阪口 慶三監督も今年で勇退することも発表している。
その中で徳島県にある1つの公立校では、今年の4月から新体制になり新たな監督が就任したことで注目を浴びている。それが、海部(かいふ)高校。
海部は今年ソフトバンクから戦力外を受けDeNAに入団した森 唯斗投手の母校であり、1964年に徳島海南として、センバツに出場し優勝したことでもある高校である。
今年の4月から監督に就任したのが杉本 泰彦監督。日本通運、西部ガス、東洋大で監督を務め、2009年にはアジア野球選手権大会日本代表とIBAFワールドカップ日本代表監督の経験がある。
長年、アマチュア野球の現場にいた杉本監督は高校野球の指導者になることは念願の夢だったと語る。さらに選手に指導する時には社会人、大学野球でのコーチングについてノートに書き留めていたことを再活用して、選手たちに伝えている。
その中で特に杉本監督がポイントとして指導しているのが、「技術論はスマホの中に腐るほどありますので、私ができることは『野球というのはどのようなスポーツなのか』それを伝えています」と原点に立ち返らせている。選手たちも今まで知らなかったこと教わって「新鮮です」などの声があがるなど非常に興味が出る指導をしている。名将がどのようなチームを作っていくのか、来年の海部に注目だ。
杉本監督の指導をご覧になりたい方は、「高校野球ドットコムYouTubeへ」