11年連続NPB指名の徳島インディゴソックスがたたき出した驚異の「94.65」 独立リーグの2023年を総括
指名を受けた徳島インディゴソックスの6選手
侍ジャパンのWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)3度目の制覇からはじまり、高校野球でも明徳義塾・馬淵 史郎監督率いる侍ジャパンU-18代表がWBSC・U-18野球ワールドカップ初戴冠を果たすなど、日本野球が栄光に彩られた2023年もまもなくおわり、新しい年「2024年」がまもなくやって来ようとしている。
そして日本における年明けの風物詩といえば……小中高大の学校入学試験、いわゆる「お受験」。ここで若者たちにとって大事な要素は志望校の「偏差値」である。学力だけでなく、人気や学校力の指標ともいえる偏差値が高い学校であればあるほど、その後の未来を切り拓く上でもプラスに働く。ここに疑問を挟む余地はないであろう。
では、この偏差値を昨年10月の「ドラフト会議」にて育成ドラフト含め実に23人が指名される大躍進を遂げた独立リーグ球団になぞらえ偏差値で格付けしてみると、いったいどのようになるのだろうか?詳しい説明は後にしてまずは「ベストナイン」の偏差値をご覧いただきたい。
算出は過去5年間まで遡り、ドラフト指名選手に限定。連年のドラフト指名選手輩出に対して1年ごとに1人当たり0.2点を得点として加算(計算式は平均をA、標準偏差をB、得点をC(i)とし、偏差値T(i)=(C(i)-A)/B×10+50)すると……。やはりというか、当然というべきか、11年連続でドラフト指名選手を輩出中、今季は独立リーグ史上タイとなる2位指名を受けた椎葉 剛など、実に6名が夢を叶えた徳島インディゴソックスが突出した偏差値を叩き出した。
その要因については過去に「高校野球ドットコム」上でも触れて(新人王候補に急浮上した茶野篤政など5年で11人をNPBに送り出す徳島インディゴソックスの育成術)いるが、数字上でも改めて証明された形となった。また、4年連続でのべ5人の育成指名があった茨城アストロプラネッツや、今季はじめて3名の育成ドラフト指名選手を輩出した愛媛マンダリンパイレーツなども偏差値をあげる結果となった。
果たして、2024年には驚異の「偏差値100」を超えそうな徳島インディゴソックスを脅かす独立リーグ球団は現れるのか?それとも徳島インディゴソックスがさらなる成長を遂げるのか?この「お受験」格付けが各年代の選手、関係者のみなさまへの指針となれば幸いだ。