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北海・松田 収司、1年生ながら堂々の投球で全国舞台は防御率0.00<2024年のヒーロー候補たち⑭>

2024.01.04


松田収司(北海)

北海道の名門に、また好投手が出現した。春夏合わせて53回の甲子園出場を誇る北海の背番号11、松田 収司投手(1年)は、23年秋の明治神宮大会で好投。まだ1年生とは思えない体格と、落ち着きのある投球で、全国の舞台で輝いた。

オホーツク内陸部の訓子府町出身。中学までは主に捕手を務めていたが、多数あった強豪校からの誘いのなかから、遠い札幌市の北海を選んだ。高校入学後は投手に転向。1年秋には全道大会でも先発するようになり、めきめきと力を発揮。チームを全道大会優勝に導くと、明治神宮大会の舞台でもマウンドに上がった。

神宮では初戦の作新学院(関東)戦に先発。9回を7安打無失点に抑えた。チームは延長タイブレークの末に敗れたが、存在感を示すに十分の投球だった。

最速140キロの直球と大きなカーブが特徴。直球は右打者の内角へ自然とシュートするような「えぐる」球となることもあり、1年生とは思えない力強さも感じられた。178センチ、69キロと、まだ細身だが、これからの練習で体が仕上がれば、3年の夏にはかなりのパワーがつきそうだ。

23年のチームを引っ張った146キロ右腕、熊谷 陽輝投手(3年=中央大進学予定)から多くのアドバイスをもらったという。伝統校・北海の背番号1をつかむためにも、この冬のトレーニングは大事になってくる。

チームは24年センバツの舞台に立つことが有力。2011年から遠ざかっているセンバツ勝利を、松田自身の右腕で奪いにいく。

北海松田 収司投手
【経歴】
178センチ、69キロ、右投げ右打ち
訓子府KL球友(小学生)~訓子府町立訓子府中
【寸評】
最速140キロ右腕。中学までは主に捕手だったが北海に入学して投手に転向。大きなカーブとシュート気味の力のある直球が武器。
【実績】
1年秋 4試合(先発3)23回を投げて防御率1.57。22奪三振、12四死球。明治神宮大会では初戦(作新学院戦)に先発し、9回を7安打、5奪三振、3四死球、無失点。

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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