パナソニックのドラフト候補右腕が現役引退! 大谷・藤浪世代の履正社投手・鈴木佳佑
履正社時代の鈴木 佳佑
パナソニックの150キロ右腕・鈴木 佳佑投手(履正社)の引退が明らかとなった。鈴木は阪神、MLBで活躍する藤浪 晋太郎投手(大阪桐蔭)と同世代の投手だ。
履正社時代は控え投手で、本人は5番手投手の立場だったと振り返る。それでも3年春(2012年)のセンバツに出場し、愛工大名電戦で1イニングのみリリーフ登板で甲子園デビュー。
当時は130キロ後半程度だったが、進学した奈良学園大で大きく成長を遂げる。
3年春からエースとして活躍し、4年秋までの4シーズンで防御率0点台を記録。ストレートも147キロまで伸ばした。4年春は6勝を挙げ、2016年の大学選手権にはエースとして出場。ベスト8に導き、大きく評価を高めたが、プロ入りはせず、パナソニックで腕を磨くことを決めた。
入社3年目となった2019年の都市対抗の日本製鐵鹿島戦でデビュー戦となり、2.1回を投げ、無失点の好リリーフを見せた。
この時期から自身のSNSでも球速アップにつなげたトレーニングを投稿するなど、自分が培ってきた知識を読者に還元する姿勢を見せていた。
20年の都市対抗でも登板し、22年の日本選手権では、150キロをマークするなど、順調にキャリアを重ねていたが、現役最終年となった23年はわずか4試合登板に終わっていた。
鈴木は自身のSNSで「私のキャリアは一旦区切りとなりますが、パナソニック野球部は今年も悲願の日本一に向けて始動します!引き続きパナソニックの応援をよろしくお願いします!」とコメントを残し、多くのファンから労いの声が届いていた。