News

【センバツドラフト候補・右投手編】今朝丸(報徳学園)、平嶋(大阪桐蔭)、小川(作新学院がBIG3!大会を盛り上げる速球派右腕9人を紹介!

2024.01.30


小川哲平(作新学院)、平嶋桂知(大阪桐蔭)、今朝丸裕喜(報徳学園)

甲子園で評価を高めそうな阿南光の145キロ右腕や、3度目の甲子園出場の高尾(広陵)にも注目

甲子園で大きく評価を高めそうなのが、145キロ右腕の吉岡 暖投手(阿南光)だ。リズミカルに左足を上げていきながら、一気に体を回転させ、上体を振り下ろす独特のオーバーハンド。回転の力を活かし、常時130キロ後半の直球、120キロ前半のスライダー、フォークを織り交ぜ、昨秋の四国大会準優勝に貢献した。

小林 芯汰投手(常総学院)も最速149キロの速球、130キロ前半のカットボールで勝負する速球派右腕で、馬力もある。決め球であるカットボールで三振を奪う投球は実戦的だ。ただ、秋季関東大会の投球はボールが高めに浮くことも多く、制御ができていなかった。1球1球のボールの質や、駆け引きを極めれば打たれにくい投手になるのではないか。

坂井 遼投手(関東一)は最速145キロだが、神宮大会で魅せた140キロ前半の速球の伸びは抜群。NPBスカウトからも坂井のストレートを高く評価する声があったという。ただ、振り抜かれて本塁打されていたのが課題に残る。強く腕を振れるのは大きな素質なので、縦系の変化球を極め、持ち味を発揮してほしい。タイプ的には中日・藤嶋 健人投手(東邦)に似た投手だ。

伊東 尚輝投手(愛工大名電)は最速145キロの速球派右腕で、威力ある速球は1年秋から騒がれてきたが、2年秋の投球を見ると伸び悩んでいる感じが見て取れた。倉野 光生監督も高校3年までに150キロは到達できると期待されているだけに、センバツでは大きく成長した姿を見せていきたい。

平 悠真投手(高知)は183センチの長身から最速148キロを誇る本格派右腕。昨年のセンバツも経験し、今回が2度目の甲子園。体全体をダイナミックに使う投球フォームが特徴で、昨秋の神宮大会でも常時140キロ前半の速球を披露した。

147キロ右腕・髙尾 響投手(広陵)にも触れたい。高尾は高卒プロタイプという評価ではないが、昨年の春夏甲子園でも活躍したように、投球の完成度は今年の高校生では随一だ。140キロ中盤の速球、スライダー、ツーシーム、カーブを低めに投げ分け、簡単に打ち崩せない上手さがある。投げ間違えが少なく、しっかりと試合が作れる。神宮大会では不調なところはあったが、しっかりと調整ができれば、大会屈指右腕に相応しい投球を見せるのではないか。

センバツでは秋よりも成長した姿を見せて、ドラフト指名が近づく投手が現れるのか注目していきたい。

〇関連記事
【センバツ出場32校決定】21世紀枠は別海、田辺!関東・東京6枠目は中央学院に!
投手は江川二世・小川(作新学院)!大阪桐蔭・ラマル、豊川・モイセエフの超高校級スラッガー!今年も逸材揃う!【センバツ注目選手リスト】
「今年も強い」仙台育英に迫る、強豪私立に公立校! 群雄割拠の予感漂う’24年宮城県の高校野球

固定ページ: 1 2

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.25

昨夏甲子園16強・北海の卒業生進路紹介!元巨人外野手の息子らが中央大、147キロ右腕は社会人へ

2024.06.25

【南北海道】函館支部では第3シードの函館西と函館大有斗が初戦に挑む【2024夏の甲子園】

2024.06.25

【南北海道】室蘭支部では、第2シード苫小牧工が代表決定戦進出を狙う【2024夏の甲子園】

2024.06.25

【南北海道】小樽支部予選が26日に開幕!8年連続代表校の北照が登場【2024夏の甲子園】

2024.06.25

【滋賀】組み合わせ決まる!近江がいきなり彦根東と対戦<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.21

【長野】22日に抽選会!上田西と東京都市大塩尻の「2強」に長野日大が続く、松商学園はノーシードからの「逆襲」へ<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】