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名将・香田誉士史監督率いる駒澤大が社会人強豪と互角の好勝負!

2024.02.29


試合前あいさつに立つ駒澤大・香田 誉士史監督(右から2人目)

オープン戦:2月27日:坊っちゃんスタジアム:駒澤大0-0JFE西日本<延長10回はタイブレーク制採用>

昨年は東洋大に敗れ東都大学野球リーグ2部降格、2部優勝、東洋大にリベンジを果たし1部復帰と波乱万丈の戦いを繰り広げた駒澤大学硬式野球部(以下、駒澤大)。今年2月からは、駒大苫小牧では2004・2005年夏の甲子園連覇を果たし、鶴見大コーチ・部長を経て2012年の創部時から関わった社会人・西部ガス(福岡市)でもコーチ、監督として九州地区きっての強豪に導いた香田 誉士史監督を招へい。2月24日(日)からは愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムでのキャンプで成熟度を高めようとしているチームは、2月27日(火)、中国地区社会人野球を常にリードするJFE西日本(福山市・倉敷市)とのオープン戦を行った。

駒澤大の先発は昨年の2部最優秀投手の186センチ左腕・髙井 駿丞(4年・広島商)。「球速より状況に応じて投げることを意識した」と、4回を投げ自己最速にあと1キロ迫る最速145キロ、常時140キロ前後のストレートを軸に、要所に変化球を交え4回78球3安打5奪三振2四球無失点とドラフト候補に相応しい好投。駒澤大はその後も最速148キロを出したエーアン・リン向上・4年)など4投手がそれぞれの持ち味を発揮し、JFE西日本打線を延長10回7安打無失点に封じた。

一方、複数の主力選手が東京での調整となっている打線は、3年目の筒井 恒匡投手(松本工-日本体育大)をはじめ主力級を次々と投入したJFE西日本投手陣の前に3安打に終わることに。それでも終盤には多彩な戦術を駆使しあわやサヨナラ勝ちのシーンを何度も生み出すなど「駒澤大2024バージョン」の一端を感じることができた。

試合後、駒澤大・香田監督は「このチームは頑張る姿勢があるところを引き継いてくれている」と選手たちの姿勢を評価した上で「自分の現役時代より戦力が上がった中でも小技やいやらしさを出す駒澤野球をやっていきたい」と、JFE西日本戦でも随所に感じられた「駒澤らしさ」の継続を宣言した。

一方、JFE西日本・内田 聡監督も、左投左打の俊足強打を活かし早くも高卒2年目で主軸を張ることになりそうな田中 多聞(中堅手・呉港)らの奮起を促した上で、「今季は負けないチームを作りたいと思っている。西条市でのキャンプも3週目に入って疲労がたまっている中、負けなかったことはよかった」と語るなど、両チームにとって収穫多きオープン戦となった。

過去に1部リーグ優勝27度、全日本大学野球選手権6度、明治神宮野球大会5度の優勝を誇る大学球界の名門は、2014年秋以来遠ざかる東都1部V、日本一獲得への確かな道筋を整えていく。

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この記事の執筆者: 寺下 友徳

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