ドラフト注目左腕対決にスカウトが集結! 駒大・東田vs.環太平洋大・徳山、投げ勝ったのは?
東田 健臣(駒澤大)、徳山 一翔(鳴門渦潮)
<オープン戦:2月28日:坊っちゃんスタジアム:駒澤大2-2環太平洋大>
昨年は主にリリーフとして駒澤大を1部復帰に導いた最速151キロ左腕・東田 健臣(4年・西脇工・175センチ73キロ)。一方、昨年は環太平洋大・春秋全国大会1勝の原動力となり、明治神宮大会では最速153キロに到達した徳山 一翔(4年・鳴門渦潮・177センチ87キロ)。
昨年12月に愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで開催された侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿にも参加した東西を代表する大学ドラフト候補左腕の対決が、2月28日(水)、駒澤大がキャンプを張る坊っちゃんスタジアムで実現した。
まずインパクトを残したのは駒澤大先発の東田。昨秋、2段モーションから「制球力を上げるために」と、1段モーションに修正したフォームを駆使し4回・58球を投げ2安打・2四球・毎回の6奪三振。環太平洋大ベンチが仕掛ける積極的な走塁に2点を失い、ストレートの最速は146キロに留まった一方で、5種類の変化球をバランスよく配するクレバーな投球は流石の域であった。
試合後「これからはもっと長いイニングも投げてもらって、試合を作ることを覚えてほしい」と先発候補の1枚としての期待をかけたのは駒澤大・香田 誉士史監督。「最終的な目標」として本人も明言するプロ入りへ向け、背番号「21」は確かな過程を踏んでいる。
対する環太平洋大・徳山は先発5回68球を投げ5安打無四球5奪三振。2回裏には駒澤大・真鍋 蒼次朗(3年・捕手・履正社)に一発を浴び、最終イニング5回裏にも二死から同点三塁打を喫するなど野村 昭彦監督がテーマとして課す「勝てる投手」の部分では課題が残ったものの、ストレートはこの時期で最速149キロ。4回裏には相手の状態を見て球速を落としたストレート・変化球を使い、わずか5球で三者凡退に仕留めるなど、大目標とする「大学日本一」獲得へ向け、新たな引き出しを作ろうとする意図が見て取れた。
この日は早くもNPBスカウト5球団が詰めかけるなど、今季のドラフト戦線を見極める上でも基準となるパフォーマンスが見られた。東田、徳山に加え、侍ジャパントップチーム選出の最速153キロ・金丸 夢斗(関西大4年・神港橘)らも交えた大学左腕の主導権争いは、2024年春季大学リーグの大きな見どころとなりそうだ。
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