大野雄大復活…でも気になる 中日先発候補たちの現在地
左から高校時代の髙橋宏斗、涌井秀章、柳裕也、小笠原慎之介
中日・大野 雄大投手(京都外大西出身)が3日にオープン戦初登板を果たし、2回を無失点に抑えて、復活を印象づけた。最速は146キロをマーク。昨年4月に左肘の手術を受けて復活を期していたが、ファンを前に勇姿を見せつけた。
母校・京都外大西(京都)が、今年のセンバツ出場を決めた。自身がエースとして出場した2006年以来の出場でもあり、後輩に負けじと先輩も躍動している。
大野が離脱していた昨シーズン、中日投手陣は安定していた。打線が振るわず思うように勝ち星はつかなかったが、柳 裕也投手(横浜高出身)、小笠原 慎之介(東海大相模出身)、髙橋 宏斗投手(中京大中京出身)を中心としたローテーションで戦い抜いた。
今季は「打撃陣の奮起を待つばかり」と、立浪監督もイメージしているに違いない。6日のオリックス戦では、新加入の中田 翔内野手(大阪桐蔭出身)が「移籍初アーチ」を放つなど、明るい材料が飛び込んだ。
ただ、投手陣のここまでの実戦登板では、開幕ローテーション候補といわれる投手の結果がもうひとつ。オープン戦での結果は以下の通りとなっている。
柳 裕也 2試合6回8安打3奪三振2失点、防御率3.00
小笠原 慎之介 2試合7回7安打6奪三振5失点、防御率6.43
髙橋 宏斗 2試合6回7安打5奪三振4失点、防御率6.00
大野 雄大 1試合2回1安打1奪三振無失点、防御率0.00
根尾 昂 2試合8.1回11安打7奪三振6失点、防御率6.48
梅津 晃大 ※1試合3回3安打1奪三振1失点、防御率3.00
涌井 秀章 1試合1回無安打0奪三振無失点、防御率0.00
(※は練習試合)
大野と涌井以外は、失点を許してしまっているのが現状だ。まだオープン戦が始まったばかりで、これからペースを上げていくだろうが、首脳陣としては早く結果を残してもらいたいと願っていることだろう。
開幕投手を狙う髙橋は、未だ結果を残せないままでいる。ドジャースに移籍した山本 由伸投手(都城高出身)のような、すり足のフォームに挑戦もうまくいかずに断念。元のフォームに戻している段階で、時間がかかっているのだろうか。
期待の根尾も制球力を乱すシーンもあり、数字以上に内容もピリッとしていない。
柳、小笠原に次ぐのはベテラン2人なのか。昨年最下位からの反撃を狙う中日を支える投手陣の早期整備が急がれる。
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