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圧倒的戦力・大阪桐蔭2年ぶりのセンバツ制覇なるか? 課題は接戦時の守備、試合日程もハード!

2024.03.08


大阪桐蔭ナイン

第96回選抜高等学校野球大会の組み合わせ抽選会が行われ、2年ぶりのセンバツ制覇を狙う大阪桐蔭の初戦の相手は、北海(北海道)に決まった。大会5日目(3月22日)の第2試合に登場する。
昨年の大阪桐蔭は大エース・前田 悠伍投手(ソフトバンクドラフト1位)を擁する大型チームとして優勝候補に挙げられたが、センバツはベスト4で報徳学園に敗退。夏は大阪大会決勝で履正社に敗れ、全国制覇はならなかった。新チームも、大阪大会、近畿大会は制覇したものの、神宮大会での関東一戦では5失策と守備が大きく乱れ、初戦敗退だった。
とはいえ、センバツ出場校の中では屈指の戦力を誇るのは間違いない。今回は一次登録された選手たちを見て、大阪桐蔭の戦力を分析し、勝ち上がるための課題を考えた。

【投手陣】140キロ超えの右投手5人揃えた強力投手陣が最大の武器

平嶋桂知、森陽樹、中野大虎、南陽人

今年の大阪桐蔭の強みは140キロ超えの右投手が5人もいる投手陣だろう。速球だけではなく、変化球の精度にも優れ、安定した投球が期待できる。

一次登録の投手たちは以下の通り。

平嶋 桂知投手(3年)
南 陽人投手(3年)
中野 大虎投手(2年)
森 陽樹投手(2年)
山口 祐樹投手(3年)

平嶋は186センチの大型右腕。手足の長さを活かし、大きく振り下ろすオーバーハンドで、140キロ中盤の速球、130キロ台のカットボールのコンビネーションを武器とする。直球の威力は新基準バットでは、なかなか前に飛ばせないほどのものがある。選抜まで変化球の抜け球を少なくすることが課題だ。

南は実戦的な右腕。173センチと投手としては上背はないが、140キロ前半の速球は伸びがあり、カットボール、カーブなどを器用に投げ分け、フィールディングは機敏で、クイックも速い。先発、リリーフもしっかりとこなし、便利屋的な起用ができそう。
中野はОB・根尾 昂投手(中日)のような躍動感のある投球フォームが魅力。140キロ中盤の速球、スライダーを投げ分け、新2年としては上級の能力を持った投手。

森は甲子園を沸かせる剛腕になりそうだ。リリーフ時は最速151キロの速球を中心に12回を投げ、19奪三振を記録。先発でもカーブ、スライダー、フォークなど変化球を器用に投げ分ける投球も光る。優勝へ向けて切り札となる存在だ。
山口は技巧派左腕の位置づけ。先輩の前田 悠伍投手(ソフトバンク)のような投球フォームを参考にして、130キロ台の直球、カーブ、チェンジアップを投げ分ける。
川上 笈一郎投手(2年)は、神宮大会で登板し、最速145キロを記録した速球派右腕。鋭く腕を振って投げ込む投球フォームは躍動感があり、リリーフで存在感を示してくれそうだ。
分厚すぎる投手陣。各自が持ち味を発揮すれば、少ない失点で勝ち進んでくれそうだ。

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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