試合レポート

3時間を超える熱戦はJR東日本に軍配! タイブレークの激闘制し予選リーグ突破に近づく大きな1勝!【社会人スポニチ大会2024】

2024.03.11


タイブレークの激戦を制したJR東日本の選手たち

2日目を迎えたJABAスポニチ東京大会。神宮球場で行われた第2試合、ENEOSとJR東日本の強豪対決はロースコアの展開で白熱した試合となった。試合後、JR東日本の濱岡武明監督は、「総力戦の中、ピッチャーがよく踏ん張ってくれた」と総括した。
ENEOSは3回にJR東日本のルーキー・石上 祐介投手(東洋大牛久-東洋大)から1死3塁の好機を作ると、川口 凌内野手(横浜-法政大)がライトへ2ベースを放ち先制。好投していた阿部 雄大投手(酒田南)がJR東日本の髙橋 隆慶内野手(明秀日立-中央大)に一発を許し、試合は振り出しとなったが、直後の攻撃で山田 陸斗内野手(桐光学院-明治大)の犠牲フライを放ち勝ち越すなど、試合序盤から均衡した展開が続いた。

中盤以降は両チームともにリリーフが粘りを見せた。ENEOSは2番手でマウンドに送った関根 智輝投手(都立城東-慶應義塾大)が2回3奪三振パーフェクト。今秋のドラフト候補として注目される中で、140キロ後半の直球を軸に圧巻の投球を披露した。対するJR東日本は、4番手で登板の髙山 陽成投手(作新学院-明治大)が躍動。5回2死満塁の場面でマウンドにあがると、ファールフライでピンチを切り抜け、その後も緩急を巧みに使い分けながら強力ENEOS打線に反撃を許さなかった。

試合が動いたのは8回。2死2塁でJR東日本の杉崎 成騎外野手(東海大相模-東海大)が、レフトへタイムリーを放ち再び同点に。そのまま決着が着くことは無く、今大会初となるタイブレーク制での延長戦へともつれ込んだ。

延長戦でも光ったのは高山の粘りだった。10回表の攻撃が無得点に終わり一打サヨナラの窮地に立たされたが、福武 修内野手(東海大甲府-立命館大)の好守もあり、無失点でつないだ。リリーフながら6回無失点被安打1の好投に濱岡監督も、「高山が粘り強く投げてくれた」と称えていた。

そのウラ、チームは1死1,3塁から高卒3年目の篠田 怜汰外野手(羽黒)が「自分が決めてやろうと思った」と、均衡を破るタイムリーを放つ。さらには、渡辺 和哉捕手(文星芸大附-専修大)にもタイムリーが飛び出し、2点の勝ち越しに成功。11回ウラに失点したが、1点を守り切り2連勝をあげた。3時間を超す熱戦に、「競ったゲームを勝ち切れたことは選手の自信になる。予選リーグ最終戦も全員野球で、挑戦する気持ちを持って臨みたい」と意気込んだ。

この日の結果により、JR東日本が2勝でAブロック単独首位に躍り出た。決勝トーナメント進出に向け、大きな1勝を手にした。

<関連記事>
【一覧】社会人野球部 新人選手
【一覧】JR東日本 新人選手
【一覧】ENEOS 新人選手
【一覧】主な大学野球卒業生 進路
強豪対決はENEOSがHonda熊本に快勝! 2人のルーキー有馬諒&松浦祐星が躍動!【社会人スポニチ大会】
JR東日本が1点差ゲームを制し白星発進! 注目ルーキーも続々デビュー飾る!【社会人スポニチ大会2024】

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.28

スコアラーが8ヵ月後エースに急成長! オリドラ2ルーキーを輩出した聖カタリナ学園(愛媛)に今年も190cm大型投手が現れる!

2024.06.28

札幌国際情報が初戦で秋春全道大会出場の実力見せる、29日の札幌支部予選【2024夏の甲子園】

2024.06.28

高知と明徳義塾の一騎打ち!29日に高知抽選会!【2024年夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!