【春季沖縄大会】宜野座が秋春連続4強入り、最少得点ながら相手にダメージを与えて快勝
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夏への可能性大の嘉手納ナイン
敗れた嘉手納は、秋の初戦敗退から復活を印象付ける8年ぶりのベスト8入りだった。秋ベスト16の未来沖縄に4対3。同じく秋ベスト8の美里工に5対0。コザにも7対2と、格上の3校を撃破したのは立派だった。チーム打率こそ.290だが一番大切な出塁率は.371にはね上がる。シードの宜野座は試合数こそ嘉手納より1試合少ないが、3回戦までの宜野座と嘉手納のチーム成績を比べてみる。
宜野座 嘉手納
.259 (打 率) .290
.355 (出塁率) .371
.296 (長打率) .355
0.778 (BB/K) 1.182
1.50 (防御率) .100
宜野座も小禄、豊見城と強敵と戦って勝ってきたが、嘉手納も前述の通り秋で上位進出し、この春さらに上を目指していた強豪校ばかりに勝利してきた。宜野座との差は、ほとんど無いばかりか、嘉手納が上回っていた。與那城 吾朗監督は「君たちは自分たちの力をまだ信じていないかも知れないけど、僕は本気で、君たちならこの夏、てっぺんを取れると思っている。そのために何が必要なのか?」と、ナインに伝えてきた。
例えば、先制点を与えたのは悪送球だった。チャンスの場面での牽制死が痛かった。さらに宜野座が得点した3点は全て、綺麗な適時打ではなかった。決められたセーフティースクイズも、相手なら2死でもやってくると声かけしていれば、防げたかも知れない。思えば宜野座野手陣は、比嘉 翔吾を中心に、これでもかというくらい声掛けして確認を怠らなかった。
日頃の学校生活や家での行動などなど。自らを律し周囲への気配りをしてみるなど、ほんの些細なことで、自分たちの野球観が驚くほど変わる可能性があるのが高校野球。まだ遅くはない。秋の屈辱を晴らし、春で3勝してみせた嘉手納ナイン。大先輩が成し遂げた2016年の夏以来となる甲子園への道を本気で目指してほしい。
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