試合レポート

【仙台六大学】 東北福祉大11得点大勝!東海大菅生出身の2年生・小山凌暉がリーグ戦第1号の満塁弾

2024.05.05


東北福祉大・小山凌暉内野手

<仙台六大学野球春季リーグ:東北福祉大11-1東北学院大>◇4日◇第4節2回戦◇東北福祉大

東北福祉大が東北学院大相手に11対1で5回コールド勝ちを収め、開幕6連勝を飾った。コールド勝ちは今春5度目。自慢の打線が機能し続けている。

東北福祉大は初回に1点を先制されるも、直後に4番・島袋 皓平内野手(4年=沖縄尚学)と5番・松本 優大外野手(4年=田村)の犠飛で逆転する。2回は2番・小山 凌暉内野手(2年=東海大菅生)に満塁本塁打が飛び出しリードを広げると、4回も7番・井坂 泰三内野手(2年=八戸学院光星)の2点適時三塁打などで5点を加え、二桁得点に乗せた。

練習試合も含めて大学入学後初本塁打をマークした小山は「大学に入ってから初めてのホームランです。満塁ホームランも人生で初めてだったので、すごく嬉しかったです」と笑顔を浮かべた。高校通算は7本塁打ながら、いずれも非公式戦。公式戦で放った一発は格別だった。

東海大菅生では1年時からレギュラーの座をつかみ、2年時は春夏連続で甲子園に出場した。「守備と小技」には自信があったが、東北福祉大では周りのレベルの高さに圧倒された。小山は「(東北福祉大の)野手はスイングが自分とは比べ物にならなかった。投手は普通に150キロを投げていて、紅白戦でもなかなか打てなかった」と入学当初の印象を口にする。

自らの武器を磨き続ける一方、今オフは振り込みとウエイトトレーニングに取り組んで打撃を強化してきた。年明けはBチームスタートだったものの、練習試合で安打を量産して打撃をアピールし、途中からAチームに合流。開幕戦で初のリーグ戦ベンチ入りを果たすと、その後はスタメン出場も増やし、ここまで打率.500(12打数6安打)と好調を維持している。

今節は2試合とも「2番・三塁」でスタメン出場し、3番・辻村 大我外野手(2年=龍谷大平安)、4番・島袋、5番・松本の強力クリーンアップにつなぐ役割を担った。「自分はみんなとは違ったタイプですけど、2ストライクになっても粘って内野ゴロでエラーを誘うとか、そういうかたちで生きていこうと思う。今日のホームランはたまたまとして、これからは切り替えて、頼もしいクリーンアップにつなぐバッティングをしたい」。ヒーローは冷静に次を見据えていた。

(取材=川浪康太郎)

この記事の執筆者: 川浪 康太郎

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