試合レポート

【春季奈良大会】3位の橿原学院は逸材揃い!木製バット使用でマルチヒットの強打者、プロ注目の143キロ右腕、強打の4番捕手に注目!

2024.05.13


橿原学院先発の澤辺孝良

【トーナメント表】春季奈良県大会 結果一覧

<春季近畿地区高等学校野球大会奈良県予選:橿原学院11-6郡山>◇12日◇3位決定戦◇佐藤薬品スタジアム

13安打11得点と打線が機能した橿原学院が11対6で郡山を下して3位になった。

橿原学院は先制を許した直後の2回表に打者11人の猛攻で7点を奪い、逆転に成功。序盤から試合を優位に進めることができた。

集中打を見せた打線の中で一際目立ったのが木製バットを使用した3番遊撃の窪田 悠人(3年)。1回表の第1打席ではレフト線に二塁打を放つと、2対1と1点リードした2回表の第2打席では二死満塁から左前2点適時打でチームに追加点をもたらした。

この試合で3打数2安打2打点2四球と活躍した窪田。「木の方が飛ばせるし、コンタクトもできる」という理由で昨秋の大会終了後から木製バットを使用するようになった。「捉えられる力がある。木で対応できるのは彼くらいですかね」と谷車 竜矢監督も窪田の力量を認めている。

大学でのプレー続行を希望している窪田は夏の大会でも木製バットを使用する予定。「芯に当てる技術は自信を持っている」と話す窪田の打棒に今後も注目だ。

また、橿原学院にはプロ注目の投手がいる。それが最速143キロ右腕の澤辺 孝良(3年)だ。スリークォーター気味のフォームから力強い速球を投げる投手だが、「制球が悪くて、試合の中で修正できなかった」とこの日は本調子からは遠い出来だった。

6回を投げて8安打を浴び、5四死球で4失点(自責点3)。「今日みたいなピッチングをしていたら、天理智辯学園には勝てない。成長して夏に挑めるように頑張ります」と気持ちを新たにした。

4打数2安打3打点の活躍を見せた4番捕手の西林 咲翔(3年)を含め、投打にタレントが揃っている橿原学院。夏の奈良大会ではダークホースになりそうだ。

【トーナメント表】春季奈良県大会 結果一覧

<関連記事>
【春季奈良県大会】天理が圧倒的な打撃力で頂点!新監督の緻密な野球が加わり、隙なしのチームに!

この記事の執筆者: 馬場 遼

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.26

【南北海道】函館支部では函館大有斗が9回サヨナラ、函館大谷はコールド勝ち【2024夏の甲子園】

2024.06.25

昨夏甲子園16強・北海の卒業生進路紹介!元巨人外野手の息子らが中央大、147キロ右腕は社会人へ

2024.06.25

【南北海道】室蘭支部では駒大苫小牧が北海道栄に完封勝ち、次戦の相手は苫小牧中央【2024夏の甲子園】

2024.06.26

【南北海道】小樽支部予選では、リベンジに燃える倶知安が初戦【2024夏の甲子園】

2024.06.26

【北北海道】旭川支部予選で、旭川実の151キロ右腕・田中が6回完全、11連続を含む15奪三振の快投【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.21

沖縄大会が22日開幕!八重山商工、宮古、小禄が登場、開幕戦での白星一番乗りは?【2024夏の甲子園】

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】