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大阪桐蔭、履正社撃破で大注目・大阪学院大高の快進撃が止まる! 夏の大阪を勝ち抜くための課題とは?【春季近畿大会注目校紹介】

2024.05.27


今坂 幸暉、前川 琉人(大阪学院大高)

投手陣スタッフ充実が夏へ向けての課題

投手は技巧派左腕の前川がエース。120キロ中盤の速球、スライダー、チェンジアップ、カーブを投げ分け打たせて取る。ストライク先行能力が高く、控え投手は140キロ後半の速球を投げる右腕・松下 凌大投手(3年)が控えている中、遅い球を駆使して抑える投球術を確立させ、エースへ成長した。しかし須磨翔風打線に8安打を浴び、前川は「遅い球を投げて抑える投球が通用しなかった。夏までにストレートの威力アップをさせていきたい」と課題を語った。

ただ、夏の大阪大会は甲子園出場まで7試合をこなさないといけない。辻盛監督は「松下には頑張ってもらいたいですし、野手の今坂、中山(悠紀)も142、3キロを投げる能力を持っています。彼らの登板もありますね」と打線の中心である今坂、中山も投手陣スタッフに加えることを明かした。

期待の1年生たちが登場。厳しいマークは必要な過程

近畿大会では1年生2人がベンチ入り。鶴丸 巧磨内野手(1年)が1番サードでスタメン出場。無安打に終わったが、辻盛監督は「初スタメンということで、かなり緊張していましたね。本来は走攻守三拍子揃った選手で、非常にレベルが高い」と期待する逸材。中学時代は捕手で、二塁送球1.8秒台のスローイングを見せるほどの強肩だという。本人は今坂みたいになりたいと内野手へ転向。その動きの良さは想像以上で、「本人は今坂のあとにショートをやると張り切っていますが、十分にそれができる選手です」と期待している。樋爪 信捕手(1年)は182センチ90キロの恵まれた体格をした大型捕手で、「まだ守備について覚えることがたくさんありますが、打撃練習ではかなり飛ばすスラッガーです」と強打者として評価が高い。

夏へ向けてかなり厳しいマークをされることが予想される。辻盛監督はそれを待っていたと語る。
「日本一になることが目標で、このように勝っていけば、相手は『強いチーム』と思って対策をしてきますし、簡単にはいきません。それを乗り越えてこそ日本一を目指せると思っています」

近畿大会初戦敗退となったが、個々の選手たちのレベルの高さは感じられた。この春はあっと驚く戦いをみせたが、夏は春にはない要素、成長を見せることが必要だろう。この夏、強豪と対戦した時、それを乗り越える実力が身についているのか注目だ。

次のページ:【一覧】近畿大会ベンチ入り選手

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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