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6月の高校野球は「愛知招待試合」が面白い! 清宮・麟太郎・大阪桐蔭カルテット…スター選手、強豪校が毎年参加する名イベント【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.22』】

2024.06.03


高校時代の清宮幸太郎、佐々木麟太郎、根尾昂

皆さん、こんにちは!! 『高校野球ドットコム』の河嶋です!今回は毎年6月上旬に開催される愛知招待試合について振り返っていきたいと思います。

第10回を迎える愛知招待試合。レベルの高い愛知の強豪校と全国の強豪校との対決は毎年ハイレベルで、これまで早稲田実業大阪桐蔭日大三履正社東海大相模花巻東など多くの強豪校を招いてきました。

今年もセンバツ準優勝の報徳学園龍谷大平安が参加し、盛り上がりを見せるイベントとなっています。今回は過去に取材してきた招待試合の思い出を振り返っていきたいと思います。

2017年 早稲田実業

この年は当時、史上最多の高校通算本塁打を重ねていた清宮幸太郎内野手(日本ハム)の登場ということもあり、多くのマスコミが駆けつけていました。清宮選手は招待試合を迎えるまで高校通算96本塁打を放っていました。まず中京大中京戦で97号、98号放ちます。

中京大中京も逸材が多く、特にスラッガー・鵜飼 航丞外野手(中日)も負けじと通算52号、53号を放ちました。試合後、話を聞くと、3年春から本塁打の量産体制に入り、招待試合での本塁打が23本目となりました。ウエイトトレーニングで秋から冬にかけて体重を5キロ増量させ、打撃練習でも1球1球、集中して、コンタクト率を高めるように努力してきたと語っていました。阪神育成の伊藤 稜投手も2番手登板して、変則気味ながら140キロ前半の速球を投げ込んでおり、楽しみな投手に映りました。

清宮選手は続く桜丘戦でも99号を放ち、100号にリーチをかけます。翌日は享栄戦の9回表に、早矢仕 飛希投手(軟式・ニデック)から本塁打を放ち、快挙を達成しました。この本塁打の瞬間、球場全体が盛り上がり、夜のスポーツニュースでも大きな話題となっていました。
新たな伝説を残した招待試合として、2017年はその価値を高める1年でした。

<当時の試合レポート>
◆早稲田実vs中京大中京 両主砲の競演でスタートした打撃戦は早稲田実業が制する!
◆享栄vs早稲田実業 享栄、投打に手応え実感!早稲田実業に完勝!

2018年 大阪桐蔭

史上初の2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭が登場しました。プロ注目の根尾 昂投手(中日)、藤原 恭大外野手(ロッテ)、横川 凱投手(巨人)、柿木 蓮投手(日本ハム)の4人や、主将の中川 卓也内野手(東京ガス)など超高校級の選手たちの登場にファンも多かったです。

ただ当時の結果は
大阪桐蔭 12vs5 東邦
大阪桐蔭 4vs2 桜丘
中京大中京 12vs4 大阪桐蔭
愛産大三河 6vs5 大阪桐蔭
と2勝2敗でした。

この招待試合は大阪桐蔭が苦しんだ記憶のほうが強く、この期間、徹底した強化練習を行っていたということもあり、調子が落ちている時期。パフォーマンスが低いのは明らかでした。大阪桐蔭にもこういう弱い時もあるんだなと感じた招待試合でした。

次のページ:2021年 東海大相模/2022年 天理/2023年 花巻東

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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