日大三の初戦は14日に決定!西東京大会連覇へ「チーム全員が同じ方向を見ることができている」
日大三・二宮士主将
第105回全国高校野球選手権記念大会の東・西東京大会の組み合わせ抽選会が17日、青山学院PS講堂で開催された。大会は東西ともに7月8日に開幕。西東京大会では、参加132校、123チームが甲子園を目指してしのぎを削ることになった。
22年大会の王者・日大三は昨年秋、今年春ともにベスト4入りを果たした。優勝には手が届いていないものの、安定して結果を残し、今大会も満を持して第1シードで迎える優勝候補の一角だ。
抽選会には主将である二宮 士外野手(3年)が出席した。
大会連覇の期待がかかるが、「チーム全員が同じ方向を見ることができている」という。二宮自身、22年夏の甲子園1回戦・聖光学院戦(福島)で途中出場で甲子園デビューを果たした。聖地の雰囲気を含め、夏を知っているからこそ、チームが一丸となって戦うことの重要性は十分に理解している。現在のチーム状態は、来る夏に向けて上々という手応えを感じているようだ。
「同じ方向を見ることができている」のには訳がある。2人の恩師への思いが、選手全員にしっかりと浸透しているのだ。「小倉前監督への恩返しと、三木さんを初めて甲子園に連れていく思いで、全員が練習できています」(二宮主将)
日大三はこの春、長くチームを牽引した小倉全由氏が退き、部長として支えてきた三木有造氏が新監督に就任した。新生・日大三が迎える初めての夏だからこそ、二宮主将を中心に2人の恩師への特別な思いがある。
現在も小倉前監督から時折指導を受けている。「『残り数日でも一生懸命やれば必ず運も味方してくれるから、一生懸命やろう』と、言っていただきました」とエールをもらった。
初戦は7月14日、国士舘と都立五商の勝者と対戦することが決まった。「投手陣は制球力、野手陣は粘り強く最後まで諦めないバッティングを意識しています」と、夏の大会連覇へ、それぞれが課題に向き合いながら調子を上げている。三木監督となって初めてとなる夏。日大三ナインは第1シードとして堂々たる戦いで2人の恩師を甲子園に導く。