試合レポート

大阪桐蔭、敗れる! センバツ8強・阿南光の吉岡を攻略できず、エース平嶋は7回被安打10【徳島招待試合】

2024.06.09


平嶋 桂知投手

6月8日(土)、徳島県阿南市のJAアグリあなんスタジアムで「徳島県高校野球連盟招待試合」が開幕。2日間連続開催の初日は富岡西、阿南高専、阿南光の阿南市内3校が、春夏通じて9度の全国制覇を誇る大阪桐蔭(大阪)と対戦した。

大阪桐蔭は第1試合では富岡西を5対0、第2試合では阿南高専を相手に7回コールドの10対0と格の違いを見せつけた。翌日の天気概況を鑑み、急きょ組まれた第3試合で、今春のセンバツ初のベスト8入りを果たした阿南光と対戦した。大阪桐蔭は最速154キロ・平嶋 桂知投手(3年)、阿南光は最速146キロ・吉岡 暖投手(3年)の侍ジャパンU‐18代表候補&今季ドラフト上指名が目される右腕同士が先発することもあり、同スタジアムには内野スタンドをいっぱいに埋める1,300人の観衆が詰めかけた。

試合の主導権をまず握ったのは大阪桐蔭。1回表先頭打者の高校日本代表候補・境 亮陽外野手(3年)が初球をたたき右中間フェンス直撃の三塁打。吉岡が「格の違いを感じた」と驚く一打に続き、同じく日本代表候補の2番・吉田 翔輝外野手(3年)の適時打で先制すると、同点とされた4回表には3番・徳丸 快晴外野手(3年)がライト芝生席に引っ張り込む勝ち越し本塁打を放った。

しかし、大阪桐蔭先発の平嶋は、3回以降3イニング連続で失点し阿南光の逆転を許すことに。7回99球を投げ10安打を浴び、最もマークすべき3番・福田 修盛外野手(3年)に2安打2打点を許すなど課題が残る内容となっている。

一方、打線も中盤からカーブや落ち球を有効的に使う、変化球主体の投球に切り替えた吉岡に手を焼いた。終わってみれば6安打、3回以降毎回の9三振を喫し5回以降は無得点。8回表には一死二塁の同点機を迎え、境も巧く流し打ったものの、ここは阿南光左翼手の好返球に阻まれ2対3の敗戦を喫した。

なお、招待試合最終日の9日(日)は9:30からの第1試合で徳島北、12:30からの第2試合で再び阿南光が大阪桐蔭と対戦する予定だが、天気は一日を通じて雨予報。徳島県高野連では7時ごろをメドに大会開催可否について結論を出すことになっている。

【結果一覧】徳島招待試合1日目

この記事の執筆者: 寺下 友徳

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