試合レポート

早稲田大エース・伊藤樹が10回完封!小宮山監督も「ケチの付け所がない!」と絶賛!【全日本大学野球選手権】

2024.06.12


10回完封勝利を収めた早稲田大先発の伊藤樹

東京六大学野球連盟代表の早稲田大が延長10回の末に1対0で関西六大学野球連盟代表の大阪商業大に競り勝った。

息詰まる投手戦を制したのは早稲田大のエース・伊藤 樹(3年=仙台育英)。118球、4安打4四死球7奪三振で10回を完封した。

「試合前から『丁寧に投げるぞ』と捕手の印出(太一)さん(4年=中京大中京)と話していて、その結果が出たのかなと思います」と自らの投球を振り返った伊藤。「ケチの付け所がないでしょう。四球がいくつかあったくらいで素晴らしかったです」と小宮山悟監督もその投球を高く評価していた。

「球速がそんなに出ていなかったんですけど、変化球をかなり気にされている感じだったので、要所でインコースを突けたのが0点につながったと思います。積極的に振ってくるバッターが多かったので、初球から変化球を投げてゴロを打たせられたのが良かったです」と伊藤が話すようにこの日の最速は東京ドームのスピードガンで145キロ。それでも相手の出方を伺いながら的を絞らせない投球で、スコアボードに0を並べ続けた。

大阪商業大の4、5番を打つ渡部 聖弥(4年=広陵)と真鍋 慧(1年=広陵)には単打を1本ずつ浴びたが、「とにかく長打を打たせないことを徹底した結果」と想定内。大怪我を防ぐ投球を貫いたことが完封劇につながった。

無死一、二塁のタイブレークから始まる10回裏も無失点。「10回に点を取られたら、まだまだだなというところはあったかもしれないですけど、10回を0に抑えられたのはエースとしての仕事は果たせたんじゃないかなと思います」と話した伊藤。東京六大学の代表として優勝は譲れない。苦戦しながらも大きな勝利を掴むことができた。

勝利を決めてガッツポーズを見せる早稲田大の伊藤樹

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この記事の執筆者: 馬場 遼

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