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15日に夏の甲子園抽選会!超激戦区・愛知が誇る逸材を一挙紹介!素材の宝庫・愛工大名電、中京大中京の149キロ右腕…そしてモイセエフはどこまで成長したのか?今年も全国クラスの逸材が点在!【注目選手リスト】

2024.06.14


山田頼旺(中京大中京)、大泉塁翔(愛工大名電)、内山京介(豊橋中央)、小山隼和(享栄)

6月15日、第106回全国高等学校野球選手権愛知大会の抽選会が行われる。
毎年、好選手を多く輩出しており、全国的にも注目度の高い愛知県高校野球。今年の逸材選手たちとその特徴を、5地区に分けて追ってみた。

・【名古屋地区】
・【尾張地区】
・【東三河地区】
・【知多地区】【西三河】
・【一覧】愛知県 注目選手リスト

【名古屋地区】私学4強に逸材ずらり 名将・大藤監督絶賛の大型左腕も

3年連続で夏の甲子園出場を果たし、今春のセンバツ出場もした愛工大名電は素材の宝庫とも言われている。昨夏も甲子園で投げている左腕・大泉 塁翔(3年)は、最速144キロの速球と鋭いスライダーと大きなカーブが武器。球種の多さでは先輩DeNAの東 克樹の高校時代を上回るとも言われている。センバツで好投した伊東 尚輝(3年)も149キロを表示したこともあるというストレートは、普通の高校生ではそうは手が出ないだろう。野手では石見 颯真(3年)に注目が集まる。177cm75kgとバランスの取れた身体で、50m走は5秒9という俊足である。左打者で広角に打てる技術があり、逆方向に長打を放てるのも特徴である。

伊東 尚輝(愛工大名電)

石見 颯真(愛工大名電)

東邦では好素材としては高柳 大治(3年)の存在が気になるところだ。父親はラグビーの日本代表でもあったのだが、その血を受け継いだ188cm94kgと恵まれた身体だ。本来は投手だったが、入学後はチーム事情で捕手との兼務となり正確な送球などで活躍してきた。それが、今春は控え捕手が成長してきたということもあり、むしろ投手としての活躍の方が光った。元々地肩は強いのだろうが、滑らかなフォームで指のかかりもよく、いい回転のボールを投げ込むと評判である。将来的には投手として大成していくのだろうか。

3番を任されることの多い大島 善也(3年)は攻守にまとまりのいい選手だ。パワーはもう一つだが、フットワークはよく、二塁手でも遊撃手でも広い守備範囲でピンチを救える。

高柳 大治(東邦)

昨夏と今春の準優勝校で東海地区大会を制した中京大中京も攻守に逸材が多い。最も注目を浴びているのは山田 頼旺外野手(3年)。春季大会では、高橋 源一郎監督は1番、3番、4番と様々な打順を経験させていた。木製バットで鋭く外野手の間を破っていく打球を左右に放っていた。昨夏からの経験値も高く、ここぞというところではやはり最も頼りになるスラッガーである。経験豊富という点では、神谷 倖士朗内野手(3年)も負けていない。攻守に安定しており、勝負強い打撃も光っている。

投手では2年生の宮内 渉吾が昨年の入学早々から注目されている。193cm88kgの恵まれた身体を生かして角度もあり、常時140キロ台中盤(最速149キロ)をマークするスピードは安定している。東海地区大会前に足首を痛めたことがやや心配だが、順調に回復に向かっているという。

宮内 渉吾(中京大中京)

私学4強のもう1校、享栄も攻守に好素材の2年生がいる。188cmの小山 隼和投手は、ベテラン大藤 敏行監督をして「しなやかさもあるし、何よりボールの回転がいい。これまで見てきた投手の中でも、一二を争うくらいに素材としてはいい」と太鼓判を押している。制球力もあり、投球の組み立てを学んでいけば、さらに素材力が生かされていくであろう。

1年生夏から正選手として出場してきた仲谷 成真は決して身体は大きくはないが、広範囲の守備は今の段階で社会人野球レベルと言われている。打撃も、長打こそあまり出ないものの野手の間を鋭く抜くバットコントロールはいい。

今春、故障から癒えて優勝に貢献した濱上 琉碧投手(3年)についても、大藤監督は、「今すぐということはないと思うけれども、将来的にはプロに進んでいって欲しい投手」と期待している。170cm80kgとややずんぐりとした体形だが、体幹の強さから繰り出されるストレートは重そうだ。

濱上 琉碧(享栄)

他には両親がナイジェリアの至学館エガレバクリントン(3年)は遊撃手として捕球から送球の早さと強さは定評がある。ベースランニングも逞しい。愛産大工から校名変更した名古屋たちばなではリードオフマン淺井太介内野手(2年)のセンスの良さが光っている。また、三浦大輝投手(3年)も、将来性が期待されている。

昨夏のベスト4で今春もベスト8に進出した中部大春日丘では左腕で打っても中軸の水野 拓海(2年)に期待が集まる。

エガレバクリントン(至学館)

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この記事の執筆者: 手束 仁

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