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今年の東京は「スラッガー大豊作世代」! 超進学校に現れた「プロ入り明言」の二刀流、木製で本塁打量産の早実のスラッガーなどが夏を盛り上げる【注目選手リスト】

2024.06.15


宇野真仁朗(早稲田実)、森井翔太郎(桐朋)、髙橋徹平(関東一)

6月15日、第106回全国高等学校野球選手権東西東京大会の組み合わせ抽選会が行われた。今年の東京は近年でも稀に見るスラッガー大豊作世代の1年だ。ドラフト候補に挙がる野手が多く、スカウトからの熱視線を受けることになりそうだ。

◆【トーナメント表】夏の東東京大会 組み合わせ
◆【トーナメント表】夏の西東京大会 組み合わせ

スカウト注目の7人のスラッガーたち

早稲田実業・宇野 真仁朗内野手(3年)は木製バットながら、春季都大会で3本塁打を記録した。都大会終了時点で高校通算58本塁打をマークしている。非常に高い技術を持っており、木製バットでも腰を鋭く回転させた打撃フォームで鋭い打球を飛ばしている。三塁、二塁を守り、強肩と軽快なベースランニングが光る。目指すタイプは山田 哲人内野手(ヤクルト)だ。春季大会では宇野のノックや、打撃シーンを熱心に撮影するスカウトの姿が球場に見られた。早稲田実から高卒プロ入りした清宮 幸太郎外野手(日本ハム)は1位、野村 大樹内野手(ソフトバンク)は3位だった。上位指名のパフォーマンスを見せるには、記録的な打撃成績を残し、走塁、守備でも大きなインパクトを見せることができるか。

桐朋・森井 翔太郎内野手(3年)は超進学校に現れた二刀流。投げては最速151キロの速球、無回転の千賀級のフォーク、打者としても高校通算40本塁打近く打っている。名門大学進学が基本の桐朋という環境から高卒プロを明言しており、大会初戦からスカウトだけではなく、マスコミからも注目を浴びる存在であることは間違いない。

関東大会ベスト4の帝京は都大会で9本塁打、関東大会で7本塁打を記録した超強力打線だ。その中で注目は、奈良 飛雄馬内野手(3年)。都大会と関東大会を合わせて4本塁打を記録した大型スラッガーだ。読みが鋭く、どの投手となっても対応ができる。パワーは新基準バットに関係なく、左中間の奥深くへ飛ばすパワーは圧巻である。

奈良 飛雄馬(帝京)

大型遊撃手・西崎 桔平内野手(3年)はリストの強さを生かした打撃は魅力。投手としても140キロ前半の速球を投げ込む強肩を投げ込み、投打ともに才能あふれる。

センバツ出場・関東一の大型スラッガー・高橋 徹平内野手(3年)は、センバツ終了時点で高校通算46本塁打を記録しており、飛距離は素晴らしいものがある。三塁守備も強肩が光り、攻守ともにアピールをしていきたい。

1年夏の甲子園で本塁打を放った片井 海斗内野手(二松学舎大附=3年)も最終学年を迎えた。175センチ95キロとがっしりした体型から豪快な打球を飛ばす全国レベルのスラッガーだ。五十嵐 将斗内野手(3年)も片井とともにクリーンアップを組む大型スラッガーとして注目だ。

次のページ:帝京、早稲田実業、関東一の上位私学に野手の逸材揃う

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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