【明日開幕!愛知大会展望】 ノーシードから4連覇狙う愛工大名電を止めるのはどこだ!? モイセエフを再び甲子園で見られるのか? 春の東海王者・中京大中京は8強までに二つの壁
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佐藤爽楽(中京大中京)・モイセエフ(豊川)
6月28日、全国屈指の激戦区・愛知大会が開幕する。
まずは、8校のシード校が8つのブロックに分かれる形で準々決勝進出が決まり、ここから、再抽選となる。シード校は春季県大会のベスト8進出校だが、今年は名古屋地区から5校(尾東地区の1校を含む)、東西三河地区と知多地区からそれぞれ1校となった。
注目は愛工大名電だ。大会3連覇中で、昨秋も県大会を制したがノーシード。享栄がシードのゾーンに入った。また、各シード校は初戦となる3回戦で、中堅以上の有力校がぶつかりそうなカードが多い。前半戦から目が離せない大会となりそうだ。
【トーナメント表】夏の愛知県大会 組み合わせ
戦力充実の中京大中京はいきなり野手のタレントが揃う誉と対戦する可能性あり
春季県大会2位・東海地区大会で優勝を果たした中京大中京は、中井 遙次郎投手(3年)と宮内 渉吾投手(2年)の左右の2本柱に、ここへきて佐藤 爽楽(2年)が台頭してきて、投手陣の層はより厚くなってきた。山田 頼旺外野手(3年)を軸とした打線にも破壊力がある。
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中京大中京・中井遙次郎
初戦にぶつかりそうなのが、令和最初の代表校となった誉だ。俊足好打の田所 瑠乙外野手(3年)と田中 駿希弥内野手(3年)らの打線はレベルが高い。中京大中京がこの一戦を突破したとしても4回戦では、吉浦 楓馬投手(3年)と武政 楓生投手(2年)という右と左の二枚看板を持つ誠信が待ち構えていそうだ。ベスト8までに、2つの尾張地区校の壁があると言っていいだろう。
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武政 楓生(誠信)
東邦は、5回戦までは比較的苦戦せず勝ち進んでいくのではないか。
5回戦の相手としては、愛知黎明と人環大岡崎の勝者、樋口 結大投手(3年)が注目されている豊橋東、あるいは、今季はやや結果を出し切れてはいないが、5年前には決勝進出の実績もある桜丘の東三河勢が進出してきそうだ。東邦・山田祐輔監督が高柳 大治捕手(3年)を投手か捕手か、どう起用してくるのかも見どころとなる。
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高柳 大治(東邦)
初のシード権を獲得した日本福祉大附は、4回戦で当たる可能性のある安城が最初の山となる。安城は、加藤友嗣監督の巧緻な采配で、安打が出なくても得点していく能力もある。安城の仕掛けに澤田 正吾投手(3年)を中心とした日本福祉大附の守りがどう対処していくのかがポイントとなる。
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澤田 正吾(日本福祉大附)
同ブロックの反対ゾーンでは、昨秋のベスト4・小牧南が有力だ。今春は尾張地区予選で敗退してしまい、県大会出場がならなかったが、そこから立て直してきている。昨秋のミラクルの再現が期待される。ただ、ここのゾーンでは伝統の愛知商や春の西三河地区1位の三好、昨夏は5回戦進出を果たした半田などもいて混戦となりそうだ。三好は、2年生が中心だが、勢いに乗ってくると力を発揮するだろう。
昨夏はシード校ながら初戦で西尾に敗れてしまった至学館。鈴木健介新監督となった今年もシード権を獲得した。走者を出せば、何とか「一死三塁」の形を作って、得点に結びつけていく野球は健在だ。昨夏からの唯一の経験者・エガレバ クリントン内野手(3年)の走攻守は見ものだ。4回戦までの相手では、科技学園豊田がいる。
![エガレバクリントン(至学館)](https://www.hb-nippon.com/wp-content/uploads/2024/06/至学館・エガレバクリントン君.jpg)
エガレバクリントン(至学館)
同ブロックの反対ゾーンでは愛知と星城、天白あたりが上がってきそうだ。愛知は、先の練習試合では静岡県1位の加藤学園に競り勝つなどいい仕上がりぶりを示している。4番の濱井 和義内野手(2年)は、一発の長打力もある。星城は例年に比べるとやや粒が小さい印象だが、春は愛工大名電に食い下がった。